受賞作品

審査員特別賞
World in a jar - ジャム瓶の中の世界 -

MIRO

動画URL:https://www.youtube.com/embed/7_7GX5Ih7q4
マニュアルURL: http://mobilehackerz.jp/contents/Hardware/WorldI

「World in a jar」は、RICOH THETAで撮影した全天球写真をジャム瓶や電球に映し出すガジェット。RICOH THETAは、これまでとても特別だった「全天球写真」という世界をぐっと手軽に、身近にしてくれました。旅行やイベントなどの特別な空間だけでなく、家族の日常の風景をさっと切り取る。RICOH THETAはそんなことができるカメラです。

では、撮った写真をどう楽しむか?

パソコンやスマートフォンがあれば、全天球写真を眺めることは簡単です。が、日常のなかの「写真」って、それだけじゃない。机に飾ったり、アルバムで保存したり。全天球写真でも、そんなことができてもいいんじゃないかな、と考えました。

「World in a jar」では、全天球写真をあえて物理的なフィルムに焼きこみました。小型で、薄くて、なんだったら日付とかも手書きでメモできて。そして取り出してあかりにかざせばなんの写真かすぐわかる。そんな全天球写真を焼きこんだ「チップ」。アルバムに並べて、保存もできる。ふつうの「写真」とおなじく手軽にさわれる全天球写真。たとえば30 年後、ハードディスクは読めないかもしれないけれど、フィルムだったらだいじょうぶ。

そして、その「チップ」をジャム瓶や電球に投影するプロジェクター。机の上に、写真たてでお気に入りの写真を飾るのとおなじように、全天球写真だって飾りたい。残念ながらあかりをつけるための電気だけは要るけれど、スイッチを入れたらぱっとそこにはあの瞬間がよみがえる。

ジャム瓶の中のちっちゃな世界。ふつうの写真とおなじように、ふだんの生活のなかで、ちっちゃな世界を楽しもう。

審査員寸評

ファミリー向けのほのぼのとした、てのひらサイズの世界観が、審査員の支持を集めました。ガジェットを大きくして壮大な世界を表現するのではなく、あえて「ジャム瓶」というささやかなアイテムにおさめたのも、良かったのではないかと思います。

受賞者インタビュー
子供を撮った写真を、30年後の未来にどう見せるか、ということを私は普段から考えているので、今回はそういった思いをこめてガジェットを制作してみました。今回応募したのがIoTと何の関係もないアナログな作品だったので、大丈夫かなと思いましたが(笑)、評価していただけたようで大変嬉しいです。