「麻薬王」のマジックリアリスティックな人生

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夢と現実の境目がつかなくなるような体験、現実と非現実が同居しているような状態を、
芸術の世界では「マジックリアリズム」と呼ぶことがあります。
この「マジックリアリズム」という言葉はコロンビアで生まれました。
そして、コロンビアにはまさに「マジックリアリズム」な人生をおくった男がいます。
彼の名はパブロ・エスコバル。世界で7番目の富豪にまで昇りつめた「麻薬王」。
彼の嘘のような本当の人生の物語を見たら、きっと誰でもぶっトびます。
彼の人生と、日本のいち小市民、ギズモード・ジャパン編集長・松葉の人生を比較してみました。

「麻薬王」

パブロ・エスコバルの人生

PABLO SIDE

ギズモード・ジャパン編集長

松葉信彦の人生

MATSUBA SIDE

誕生

パブロ・エスコバルは1949年12月1日にコロンビアのリオネグロで生まれ、メデジンの中流家庭で育つ。サッカーが好きな頭の良い少年だったものの、大学を入学してすぐにドロップアウト。

誕生

松葉信彦は1980年1月23日に日本で生まれ、千葉の中流家庭で育つ。そこそこ頭の良い子どもだったものの、その後大学へ6年間通うことになり、ドロップアウトしかける。

松葉

パブロ・エスコバル

SLIDE

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覚醒

発酵

野心と退屈から墓石や車の窃盗、禁制のタバコやニセの宝くじの売買、大麻の密輸などの犯罪に手を染め、ギャングスターに。
権力などに対して、賄賂に応じるか、殺すかの二択をふっかける方法論を確立。これは後に「銀か鉛か」というフレーズとして知られるようになる。
ペルーでペースト製造を見て以来、コカインに夢中になり、密輸を開始。

大学に入学。男子中学・男子高校だった反動か、テニスやアウトドアのサークル活動、アルバイトに手を染め、大学デビューを狙うが失敗。
怠惰な日々を過ごし、金がなくなったらパン工場の日雇いアルバイトでしのぐ方法論を確立。「パンか金か」というフレーズを言ったとか言わないとか。
ミーハー心からサッカーに夢中になり、フットサルを開始。

松葉

パブロ・エスコバル

SLIDE

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協定

落第

共産主義の左翼ゲリラ「M-19」が密売人仲間であるオチョア家の娘を誘拐したことをきっかけに、「誘拐者に死を」を結成。後にコロンビアや南米だけでなくアメリカ、カナダ、ヨーロッパに至るまでコカインを密輸する「メデジン・カルテル」の原型となる。
M-19に報復を実行。数人を残して皆殺しに。

博物館の学芸員を目指すものの、語学の教科の単位を落としたことをきっかけに大学を留年。
その年の卒業式では、友人たちの晴れやかな卒業を見送るはめに。

地図地図

上昇上昇

上昇

1975年にアメリカへのルートを開拓し、80年代には70~80トンのコカインをアメリカに密輸(当時マイアミで1キロのコカインは4万ドル以上の価値)。

愛憎

1976年3月にマリア・ビクトリア(当時15歳)と結婚。そのわずか2カ月後に何人かの仲間たちとともに39キロものコカインの所持で逮捕されるものの、実際に逮捕を行った2人の警官を殺害。訴訟は取り下げられる。

財力財力

財力

1977年に息子のファン・パブロが誕生。家族の住居として、メデジン郊外に買った7.7平方マイル(約20平方km)の土地に「アシェンダ・ナポレス」と呼ばれる個人用の空港やレーストラック、動物園つきの豪邸を建設する。

好調

道路や電線の設置のためや貧しい人々のための住宅の建設のために、政府以上に熱心に大金を投じる。1980年発売のオートレース雑誌の取材に対して「みんなに感謝してもらえるのであれば、私は可能な限り何でもする」と返答。

野望野望

野望

大統領を目指し始め、1982年にコロンビア自由党の議員補欠に選出。知名度も権力もピークに。

逆襲

1984年1月、司法大臣ロドリゴ・ララ・ボニラが「パブロ・エスコバルはたちの悪い麻薬商人」と暴露したため、議員から除名になる。3カ月後、部下に命じてララを暗殺。
テレビキャスターのバージニア・バレーオと不倫関係にありながらも、家族のことは愛しており、5月に娘のマヌエラが生まれる。

隠滅隠滅

隠滅

1985年に左翼ゲリラ組織「M-19」が300人を人質にとり、100人以上を殺害した、コロンビア最高裁判所選挙事件が発生。最高裁判所に保管されていた密輸などの証拠を燃やすように、パブロがM-19へ金を渡して指示したとも言われている。

幸運

大学を卒業し、内定をもらった企業に就職するかどうか悩むが、アルバイトをしていた編集プロダクションに拾われて正社員に。前者はのちに詐欺を起こしたため、事なきを得る。

勤労勤労

勤労

編集プロダクションで雑誌や書籍、パンフレットなどの制作に携わり、財界の重鎮の取材をするなど、貴重な経験をさせてもらうものの、いい加減な性格のため会社に多大な迷惑をかけ続ける。

インドインド

宿命宿命

宿命

初の海外旅行でインドへ。ガンジス川のほとりのヴァーラーナシーで物乞いが勝手に観光案内を始め、薄暗い部屋へ通された結果、なかにいた老婆から突然「バッドカルマ!!!」と叫ばれる。

転職転職

転職

転職活動の結果、ギズモード・ジャパン編集部のあるメディアジーンに入社し、ガジェットに大金を投じる。
「ガジェットを手に入れられるのであれば、私は可能な限り何でもする」と主張。

出世出世

出世

結婚し、副編集長に任命される。知名度も権力も特にピークには達しない。

娘娘

忙殺

タイアップ企画を中心に、家族のために編集部で忙しく働く。
プライベートでは不倫する甲斐性もなく、普通に家族のことを愛しており、娘が生まれる。

偶然

2015年9月にギズモード・ジャパン編集長に就任。
夜通し記事を出し続けるリアルタイム更新と次女の誕生が重なり、編集部員とライターに多大な迷惑をかけるが、同時に周囲からの「何かを持っている」という期待感が高まる。

松葉

パブロ・エスコバル

SLIDE

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戦争

爆発

メデジン・カルテルを中心にコロンビアの麻薬カルテルと戦い、アメリカへの密輸人の引き渡しを援護していたルイス・カルロス・ガラン大統領候補を1989年に暗殺。
さらにはボゴタの治安警察本部前を爆破、航空機を爆破して乗員110名を殺害と、テロを連発。一方で「世界で7番目の富豪」として有名経済誌に掲載される。

「We come from the future.」を新たなタグラインに掲げ、ギズモード・ジャパンが躍進。一見荒唐無稽な未来予想がことごとく的中し、予言を商売とするあらゆる人々に命を狙われる。
さらにはノベルティグッズだったタオルの需要が高まり、「未来の果てへ!」と叫びながらタオルを上空へ投げる行為が社会現象に。各種メディアに取り上げられる。
ギズモード・ジャパンを「未来の果てのウェブメデイア」にすべく、未来・非現実を徹底的に研究。ついには時間移動を試みてゲートを開発するが、実験時に爆発。
「リジェネレイト!」の声とともに発生した不可思議な発光現象のおかげか、奇跡的に編集部員30名は無傷。この爆発事故で各国の政府および諜報機関に目をつけられたため、研究活動を表向きは控えることに。その間も記事の更新は止まらず、アクセス数は高まり続ける。

飛行機爆破写真飛行機爆破写真

飛行機の爆破はガランの意志を受け継いだセサル・ガビリア大統領候補を狙ったもので、公人の暗殺を得意とするETA(バスク祖国と自由)のメンバーであり、名うての爆弾技師・エフラム・ゴンザレスをやとって実行。DEAの指示により、カビリアは爆弾の仕掛られた飛行機への搭乗を回避する。
飛行機爆破事件を指示した疑いをかけられたパブロは身を隠すことになり、カビリアはこのテロに屈さず、支持が高まって当選する。

我慢

カルテルと政府との追いかけっこによって、一日に20人もの殺人が起きる事態にまで陥っていたコロンビア国内の暴力を止めようとするガビリアの交渉に応じて投降。
交渉の結果、アメリカへの引き渡しを回避し、自らがメデジンのとなり町に建設させた豪勢な刑務所「ラ・カテドラル」へ入所する。

秘密

ゲートの残骸から制作したタイムトラベル・レーダーから、一日に20件もの時空移動が行なわれていることを観測。交渉の結果、人類の混乱を恐れるアメリカ政府の要求により記事化を断念する。
同時に未来から訪れたロボットたちが人間と人知れず共存していることも発見するが、ロボットたちの中にギズモード・ジャパンの編集部員が含まれていたことがわかり、政府にその存在を気付かれる前に、人里の離れた土地に自らが建設させた施設「タイムウォーカーランチ」へ彼を移住させる。

松葉

パブロ・エスコバル

SLIDE

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逃亡

逃亡

カリ・カルテルと政府の脅威、そして「ラ・カテドラル」から出られないいらだちを募らせる中、過去にあまりにもカルテルが稼ぎすぎたため、処理に困って農場へ埋めていた大金が見つかる。
自分をはめるためにわざと掘り起こしたと思い込んだため、2人の仲間を刑務所内で殺害。死体を焼却。
この殺害の事実と刑務所からのドラッグビジネスの運営が明らかになったため、政府から通常の刑務所への移動を命じられる。それに応じて7月22日に外へ出るが、アメリカへの引き渡しを恐れていたため脱走。

28歳の頃にインドの老婆が叫んできた言葉が実は宇宙からのサブリミナルメッセージであり、自身の行動はすべて「大いなるネットワーク」によって導かれていたことに気づく。
未来から訪れていたロボットたち――「大いなるネットワーク」が作った人類と宇宙人の共存を実現するためのプログラム――を管理する、という自らの本来の役割にも気づくが、黒服の工作員たちによって正体を疑われ、抜き打ちの捜査が実行される。
施設の地下から地球外物質で作られた飛行物体、そして地球外物質で作られた松葉本来の姿と思しき顔の印刷された大量の札束を工作員たちが発見。結果、政府から投降と説明を要求されるが、応じたとしても衝突したとしても宇宙大戦争に発展すると考え、ロボットだった編集部員とともに時空を移動する。
ノベルティグッズのタオルは、実は細切れにされた時空移動装置のパーツで、読者に配布することで隠していたことも発覚。松葉たちの時空移動の際に消失する。

手段を選ばない冷酷さで夢のような自由を築いた、「麻薬王」パブロ・エスコバル。
自由を奪われることに抵抗し、脱走した彼に「マジックリアリズム」の魔法は
続くのでしょうか――?

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