進化したSoftLayerの現在を知るべく、ベアとメタルが日本IBM本社に乗り込んだ

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  • author 三浦一紀
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進化したSoftLayerの現在を知るべく、ベアとメタルが日本IBM本社に乗り込んだ

ベアです! メタルです! 二人合わせてベアメタルです!!

ギズモードで数回取り上げている(第1回第2回第3回第4回)、IBMの高性能クラウドサービス「SoftLayer」。世界27ヶ所にあるデータセンターを高速ネットワークで接続し、セキュリティレベルの高いスムーズなネットワーク環境を提供するクラウドサービスです。

SoftLayerの特長のひとつが、仮想サーバと物理(ベアメタル)サーバを併用できるという点。通常のクラウドサービスは仮想サーバのみ利用できるところが多いのですが、ベアメタルが選べることにより、パフォーマンスを求めるシーンで威力を発揮します。

そんな特長をもつSoftLayerのエバンジェリスト、北瀬公彦さんが、何やらお話があるので日本IBMの本社まで来てほしいとのこと。ベアとメタルは晴れ渡った秋の日に、初めて日本IBM本社を訪れました。

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まずは受付で北瀬さんと約束があることを伝えると、会議室へ案内されました。

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会議室では北瀬さんがお出迎え。お久しぶりでございます! 挨拶もそこそこに今日の本題へ。なぜ僕たちがお呼ばれしたのでしょうか?

SoftLayerのWebサイト&営業サポートが日本語化

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ギズモード編集部(以下ギズ):本日はお招きいただきましてありがとうございます。

北瀬公彦さん(以下北瀬さん):こちらこそわざわざ来ていただきましてありがとうございます。

ギズ:ところで、本日はどんなお話で……。

北瀬さん:実は、この度SoftLayerのWebサイトとサポートが日本語対応となったので、そのご紹介をしたいと思いまして。

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ギズ:なるほど。これまではほぼ英語のみでしたね。やはり日本語化の要望は多かったのでしょうか。

北瀬さん:日本語だけではなく、10ヶ国語に対応しました。日本のお客様から、日本語の情報がないとわかりづらいというフィードバックをたくさんいただいておりました。特に、日本のデータセンターを昨年12月22日にオープンしてからは、ご要望が多く寄せられていました。

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ギズ:それまでも一部は日本語対応していましたよね?

北瀬さん:サーバーのオーダーや技術的な問い合わせに関しては日本語で対応していたのですが、今回はこれからSoftLayerを導入したいという、いわゆる営業的な問い合わせにも日本語対応ができるようにいたしました。具体的には、チャットや電話での日本語対応が可能になっています。

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ギズ:それだけ日本語化の要望が多かったわけですね。

北瀬さん:そうですね。SoftLayerについて紹介したときに、「日本語で対応できますか?」とよく言われていました。他の海外の国に比べて、日本は言葉の障壁が高いんです。特に、企業の経営者やサーバーの担当者などが、Webサイトが英語だから、日本語で問い合わせができないからということで、二の足を踏んでいたケースが多かった。しかし、Webサイトが日本語になったことで、そのハードルを超えて、SoftLayerを利用してくれるのではと期待しています。

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ギズ:特に経営者の方などは日本語で情報が見られるというのはうれしいかもしれませんね。

北瀬さん:情報を日本語で見られるというだけではなく、日本語でチャットや電話で問い合わせができるというのは非常に重要だと思っています。

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ギズ:基本的には、レイアウト自体は全言語同じものなんですよね?

北瀬さん:基本的にはそうです。ただし、ところどころ日本特有のページもございます。これは他の国でも同じですが。たとえば、日本でのみ展開しているキャンペーンの紹介ページなどは、日本のみとなっています。

ギズ:日本語化するにあたってご苦労などはありましたか?

北瀬さん:Webサイトに限らず、すべてのサービスや製品に関することだと思いますが、ブランディングメッセージを言語だけ変えていけばいいのかというところですね。英語のキャッチコピーを日本語にして、果たして伝わるのか。あとは、Webサイトの日本語化だけでなく、仕組みを日本語対応することですね。チャットや電話で日本語での問い合わせが来たら、どのように対応するのか。その辺りのローカライズにも時間がかかりました。現状、SoftLayerのサポート自体は24時間365日受け付けていますが、日本語での対応は現在9時から17時まで(※)となっています。

※他時間帯は英語での対応となっています。

最近は“クラウドファースト”がキーワード

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ギズ:僕たち、ベアとメタルが最後にSoftLayerのお話を伺ったのが、今年の始めでした。それからしばらく時間が経っているのですが、SoftLayerのユーザー数などの増加はいかがでしょうか。

北瀬さん:昨年の12月22日に東京のデータセンターがオープンしてからは、日本のお客様の伸び率が増えています。実際に企業で採用されている事例も増えておりまして。「三国天武」というゲームアプリをリリースしている6wavesさんや、マーベラスさんでも利用される予定です。今はやりのIoTの分野では、車載機データを解析し安全運転支援をしているデータ・テックさん、LED植物工場で利用されているスタンシステムさん、日本酒のトレーサビリティシステムにも採用されています。また、ビッグデータの分野では、dTVのレコメンド基盤として導入したエイベックス通信放送さん、金融機関では、筑波銀行さん中国銀行さん、自動車会社であれば、マツダさんさんなどでもSoftLayerを採用していただいております。

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ギズ:さまざまな分野でSoftLayerが使われておりますが、IBMさんとしてはどの分野をメインターゲットとしているのでしょうか。

北瀬さん:我々は、ゲームハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)アドテク金融系などにフォーカスして営業活動を行っております。たとえば、ゲーム業界では、サーバを多数必要とする形式が多いという点と、サービス開始後アクセスが集中するときにサーバを一時的に増やす必要があります。そのため、クラウドを利用されるケースが増えていますね。

ギズ:臨機応変にサーバを増減できるというのはクラウドサービス最大の特長ですよね。

北瀬さん:企業などでは、サーバを会社内に置いて管理するオンプレミスという形式をとっているところも多数あります。その場合、サーバを増やしたいという場合は自分たちで購入して作業をする必要があります。それにはお金も時間もかかりますよね。しかし、SoftLayerであれば時間単位月単位でサーバを増強することができる上、常に最新スペックのハードウェアが使えます。そのため、自分たちで保有しているインフラ基盤を使うよりも、SoftLayerを使ったほうが速いという声もよく聞かれます。

ギズ:企業ではさまざまな事情で、すべてのデータをクラウドに預けるということはできない場合もありますよね。

北瀬さん:最近では使い分ける企業が増えていますね。データを自分のところで持たなければいけないところに関しては、自分のところで管理して。外に出せるものに関しては、基本的にクラウドを検討し、可能であれば利用するという形です。そして、どうしてもオンプレミスに残さないといけないシステムとクラウド上のシステムを連携して利用するような流れになってきています。最近それがクラウドファーストハイブリッドクラウドなどと呼ばれていたりしますね。

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ギズ:クラウドの割合が増えてくると、5年後、10年後にはまずクラウドを検討するというのが当たり前になってくるかもしれませんね。そうなると、さまざまなプラットフォームを扱うIBMに一日の長があるように思えます。

北瀬さん:数週間で簡単にアプリケーションを開発しなければならないというのであれば、Bluemixというクラウドを利用するのもありですし、OSやミドルウェアから構築する必要があれば、SoftLayerがある。まったくデータを外に出せなかったり、独自のOSなどが必要な場合はオンプレミスを提案できる。クラウドとオンプレミスを組み合わせて、網羅的に提案できるというところが、IBMのクラウドの特長だと思います。

ギズ:話を日本語化に戻しますが、現状はWebサイトとサポート面が日本語対応になったということですが、今後も順次日本語化されていくのでしょうか?

北瀬さん:先日、技術情報サイト“KnowlegeLayer”も日本語化されました。さらに、今後は管理画面も日本語化していく予定です。そうすれば、さらにSoftLayerの使用への障壁が下がるだけでなく、使いやすさも上がるのではと思っています。

ギズ:期待しております。今日はお招きいただきましてありがとうございました。

北瀬さん:こちらこそ、ありがとうございました。

日本語化でSoftLayer普及率がスピードアップ!

現在、クラウドサービスを利用している企業が増加中。やはり、その利便性やコストパフォーマンスが魅力的なのでしょう。

ベアとメタルは、長い間SoftLayerを追いかけてきました。そして、身近なところでもクラウドサービスの導入、SoftLayerの導入が進んでいることも目にしてきています。

もしかしたら、あなたが使っているゲームアプリや会社のシステムなどは、すでにSoftLayerかもしれません。そして、今後新しいシステムが導入されるとき、それはSoftLayerを基盤に採用したものになるかもしれません。

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SoftLayerのWebサイト、および営業サポートが日本語化することにより、さらにSoftLayerが身近に感じられ、普及が進んでいく。そんなことを実感した秋の一日でした。

source: SoftLayer

(三浦一紀)