商品情報・ストア 月刊大人のソニー '15 Vol.9

プロはどう撮る?α7IIを駆使したソニーのパーティー撮影術 プロはどう撮る?α7IIを駆使したソニーのパーティー撮影術

もうすぐ年末年始のパーティーシーズン。少し前であれば準備が億劫だったホームパーティーも、並べるだけでテーブルが華やかになるお惣菜が売られているのでずいぶん身近になりました。きちんと整えたテーブルコーディネイトは、せっかくだからきれいに写真に残しておきたいところです。

そこで、わたしたちでもカンタンにワンステップレベルを上げられる撮影術を、プロカメラマンの高木康行さんにデジタル一眼カメラα7IIを使って教えていただきました。

高木康行さん

高木康行

1968年、大阪府出身。DJ、ファッションスタイリストを経て、1994年からフォトグラファーとしてのキャリアをスタート。 メンズファッション誌をはじめ、ファッション広告、CDジャケットなどを中心に活動。

さらに今回は、三越伊勢丹ホールディングスが運営する食メディア「FOODIE」とコラボレーション。撮影の盛り付けはFOODIEが担当しました。大人のソニーでは撮影術を、FOODIEではパーティーフードの盛り付け術を紹介しています。

撮影の心得、「動かす」「利用する」。

撮影に際して、高木さんに写真撮影の心得をうかがいました。いい写真を撮るためにはまず、いろいろなものを動かしてみることが大切だそう。

「構図をつくるためにアングルを探して自分が動いてみることも大切ですが、被写体のレイアウトを調整してみるという方法もあります。写しこみたくないものを画面から除いてみたり、色をまとめてみたりと、ファインダーに入ってくるものを撮りやすいように少し整理することで、表現の幅が広がります。それから、身の回りにあるものを何でも利用してみるのも大事。レフ板代わりにキッチンペーパーなど白い紙を使ったり、スマホのライトを光源にして被写体に光を当てたりと、本格的な道具がなくても画づくりは工夫できますよ」。

レフ板代わりにキッチンペーパーなど白い紙を使う
スマホのライトを光源にして被写体に光を当てる

さて、次項からは実際に高木さんにうかがった撮影術をご紹介。覚えておきたい3つのテクニックを見ていきましょう。

テクニック1:構図で臨場感を演出する。

構図で臨場感を演出する

(使用カメラ α7II/使用レンズ SEL1635Z/シャッター速度 1/60秒/F値 5 /ISO 640)

せっかくきれいに整えたテーブルコーディネイトも、横から撮ってしまうとなんだかごちゃっとした印象になることが。そんなときは「真俯瞰」がおすすめです。真上からテーブルの全景をとらえ、シャッターの開放時間を長めに設定することで、人の手の動きも写しこみます。

α7IIにはチルト可動式液晶モニターを搭載しているので、モニターを立てれば真上からファインダーをのぞく必要はなし。テーブル脇に立っただけで、かんたんに真俯瞰撮影が可能です。小型・軽量のα7IIだからできる技!

モニターを立てれば真上からファインダーをのぞく必要はなし
テーブル脇に立っただけで、かんたんに真俯瞰撮影が可能

使用したレンズは、小型軽量の広角ズームレンズ「SEL1635Z」。非球面レンズの組み合わせにより、高解像の描写と映像の歪みを極限まで少なくしているので、今回のような真俯瞰撮影にはぴったりです。

今回はテーブルコーディネイトの全景を写しこみましたが、α7IIは有効約2430万画素と高精細での撮影が可能なカメラ。撮影した写真の一部に寄っても高精細なため、シーンの一部をトリミングしても、仕上がりはきれいです。

先に紹介した真俯瞰撮影のテーブル写真も、このとおり!

真俯瞰で撮った写真も料理だけを切り取れば、まるで料理に寄って撮影したかのような写真に

エビのお皿にぐっと寄っても、はじめからこの構図を狙って撮ったかのよう

乾杯のシーンをさっととらえておいて、あとからグラスにフォーカスした写真をSNS用に画角も変えながらトリミングする、という遊びもできますね。

乾杯のシーンをさっととらえる

まずは全景をとらえて...
(使用カメラ α7II/使用レンズ SEL1635Z/シャッター速度 1/60秒/F値 5 /ISO 640)

グラスにフォーカスした写真をSNS用にトリミングする

ぐっと寄った構図をつくってもOK

真俯瞰で撮影するなら、盛り付け術にも凝っておきたいところ
FOODIEでは、お手軽なアイデアを紹介

真俯瞰で撮影するなら、盛り付け術にも凝っておきたいところ。FOODIEでは、お手軽なアイデアを紹介しています。

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テクニック2:"前ボケ"で空気感を演出する。

(使用カメラ α7II/使用レンズ SEL90M28G/シャッター速度 1/100秒/F値 2.8 /ISO 500)

パーティーなどのシーン写真のセオリーは、後ろにボケをつくっての撮影です。しかし、その場の空気感をとらえる際には、前ボケ撮影にチャレンジしてみて欲しいとのこと。

前ボケをつくることで写真に奥行きが出て、にぎやかなイメージがつくれます。特にパーティーのようにテーブルの上にたくさんの食材が並ぶシーンでは、ボケた色味がカラフルなので、前ボケが生きてきます。

前ボケをつくった写真

前ボケをつくった写真
(使用カメラ α7II/使用レンズ SEL90M28G/シャッター速度 1/40秒/F値 2.8 /ISO 200)

後ボケをつくった写真

後ボケをつくった写真
(使用カメラ α7II/使用レンズ SEL90M28G/シャッター速度 1/40秒/F値 2.8 /ISO 200)

前後にボケをつくった写真

前後にボケをつくった写真
(使用カメラ α7II/使用レンズ SEL90M28G/シャッター速度 1/40秒/F値 2.8 /ISO 200)

α7IIには、シャッターのすぐ近くと液晶画面側に、2つずつのカスタムボタンがあります。各ボタンによく使う機能の設定を割り当てておけば、設定もすぐに完了。楽しいパーティーのひとときを、止めることなく撮影できます。

撮影に使用したのは、中望遠マクロレンズ「SEL90M28G」。撮影距離に関わらず周辺までクリアに描写でき、Gレンズらしい素直で柔らかいボケが主被写体を引き立てます。

カラフルなパーティーフード
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テクニック3:光をコントロールする。

光をコントロール

(使用カメラ α7II/使用レンズ SEL90M28G /シャッター速度 1/20秒/F値 2.8 /ISO 200)

室内だからとフラッシュをたいては、せっかくのパーティーの雰囲気が台無し。写真に立体感が出ず、平面的な仕上がりになってしまいます。シャッターの開放時間を調整すれば自然な光が入るので、場の柔らかい空気感をとらえた撮影が可能です。α7IIには5軸ボディ内手ブレ補正が搭載されているので、開放時間が長めでもブレることなく写真を撮ることができます。

もう1つレベルを上げるのなら、撮影する食材に当たる光の角度を調整してみましょう。正面から光を当てる「順光」のほかにも、食材の後ろ(斜め後ろ45°くらいのところ)に光源をセットする「半逆光」での撮影もおすすめ。輪郭がくっきりとしてきます。

半逆光で撮影した写真

半逆光で撮影した写真
(使用カメラ α7II/使用レンズ SEL90M28G /シャッター速度 1/20秒/F値 2.8 /ISO 200)

また、正面から柔らかな光を当てたり、横にろうそくをおいてみたりという工夫も、写真のクオリティを上げるにはおすすめです。意識的に光をコントロールしてみてください。

順光で撮影した写真

順光で撮影した写真
(使用カメラ α7II/使用レンズ SEL90M28G /シャッター速度 1/20秒/F値 2.8 /ISO 200)

ろうそくの光を横から当てるとあたたかい雰囲気に

ろうそくの光を横から当てるとあたたかい雰囲気に
(使用カメラ α7II/使用レンズ SEL90M28G /シャッター速度 1/15秒/F値 2.8 /ISO 200)

もし、被写体の正面が暗くなりすぎてしまう場合には、レフ板を使ってみましょう。レフ板がなければ、冒頭にあるテクニックで代用をしてみてください。

立体感のあるパーティーフード
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α7IIなら、パーティーシーンの思い出を鮮明に。

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PlayMemories Camera Appsのアプリ「スマートリモコン」

高精細かつ、5軸ボディ内手ブレ補正でブレの少ない写真をとることができるフルサイズミラーレス一眼カメラ、α7II。リモートシャッターにも対応していて、手持ちのスマホにPlayMemories Camera Appsのアプリ「スマートリモコン」をダウンロードしておけば、そのままリモコンとして使用できます。

乾杯の際にはこの機能でパシャリ。自分も乾杯の輪のなかに入れます。パーティーでテーブルコーディネイトが華やかになる年末年始。α7IIと身の回りにあるものを使って、シーンの空気感をとらえる撮影にぜひチャレンジしてみてください。

今回、ご紹介したα7IIの他にもα7シリーズの商品がございます。
詳しくはこちら

FOODIE

今回コラボレーションしたFOODIEでは、本記事で紹介した料理やテーブルコーディネイト術をさらに詳しく解説しています。そのほかにも、ライフスタイルを彩る、さまざまな食情報を広くご紹介。ぜひご覧ください。

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