スマホなどで音楽や動画を楽しむために欠かせないイヤホン。有線、ワイヤレス、通話機能付きなど、さまざまなタイプがありますが、自分のライフスタイルにマッチしたイヤホンはどれなのでしょうか。

そこで、これまでシンプルな有線のイヤホンしか使ったことがないライフハッカー[日本版]の新人編集者が、初めてノイズキャンセリング機能が付いたワイヤレスヘッドセットを使ってみました。

すると、1日のさまざまなシーンでこれまでにないメリットが感じられたそうです。キーワードは「集中力」「効率化」「心のスイッチ」。具体的にどういったことだったのか聞いてみました。

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今回、新人編集者の開發が試したのは、オーディオテクニカのノイズキャンセリングと音声通話機能が付いたワイヤレスステレオヘッドセット『ATH-BT08NC』。ネックバンドを首の周囲に載せ、ハンズフリーで音楽を楽しんだり、通話が手軽にできるウェアラブルネックバンドデザインに特長があります。

出勤途中、スマホゲーム「Ingress」で脳を活性化。音で仕事モードに変える

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さて、これまでイヤホンのコードをスマホにつないで利用していた開發ですが、初めてワイヤレスタイプのイヤホンを使ってみた印象はどうだったのでしょうか?

【試用者プロファイル:新人編集者 開發(かいほつ)】

・これまでのイヤホン:操作ボタンのない有線のイヤホン。

・利用方法:スマホのアプリを使って音楽、動画、ラジオを楽しむ。

・音質のこだわり:知識もなく、あまり意識していない

・ATH-BT08NCの試用期間:10日間

開發:『ATH-BT08NC』は、緩やかなカーブを描いたネックバンドのホールド感がしっかりしているので、これまでのイヤホンのようにコードが肌や服にふれる煩わしさがなく使えました。特に、電車内や歩行中に、すれ違う人のバッグにコードを引っかけてイヤホンが外れることが日常的にありましたが、そんな心配が一切ないので快適でした。

また、先輩の編集者に勧められてスマホのオンライン陣取りゲーム『Ingress』を通勤の際に楽しんでいました。戦略的な面白さに加えて、陣地の争奪戦をしているときの臨場感のある効果音が頭を眠気から覚まし、気分を仕事モードに変えてくれるので、すぐに仕事に取りかかれるようになりました。

「ウェアラブルネックバンドデザイン」

ヘッドホンを首にかけたようなデザインで、左右に電源や操作ボタン類が集まるBluetooth送受信部と電源部が配置されています。スイッチひとつで音楽や通話がハンズフリーで利用でき、未使用時でも首にかけて携行できるので、いつでもどこでも利用できます。

Skype会議、ノイズキャンセリングで騒がしい社内でも会話がスムーズに

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新人編集者の仕事は多岐に渡りますが、外部スタッフとの連絡業務もそのひとつ。メールや電話で済ますこともできますが、遠隔で会議や打ち合わせをする場合はSkypeを利用します。いつも賑やかな編集部での会話はどうだったのでしょうか。

開發:音楽と違って人の声は聞きづらいのかなと思っていましたが、『ATH-BT08NC』のノイズキャンセリングをオンにしていると、周囲の音がほとんど聞こえなかったので、相手の声がとてもクリアに届きました。聞き返すことがなく、打ち合わせはこれまで以上にスムーズにできました。

また、これまでは会話をしながら資料をデスクに広げたりするとコードが邪魔になることがありましたが、『ATH-BT08NC』は首にかけているだけなので気になりませんでした。

「ノイズキャンセリング」

音質を損なわないフィードフォワード方式を採用。高音質を再現しながら、最大で90%の環境騒音を低減してくれます。音楽を楽しみながら自分の世界に浸ったり、騒音がある環境での通話などに便利です。

「通話機能」

スマホとペアリングしている際に着信があると、音楽を再生中でもイヤホンから着信音が聞こえるので、Bluetooth送受信部にあるコントロールボタンを押すだけで通話ができます。通話終了後は、音楽が自動的に再生されます。

昼休み、どんな姿勢でも動画視聴を妨げないので完全にリラックスできる

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編集部があるフロアにはソファがあり、昼休みになるとスタッフが食事をしたり、自由に過ごすことができます。いつもは外出して昼休みを過ごすことの多い開發ですが、自宅にいるつもりになってソファでくつろいでもらいました。

開發:昼休みは食事の後に気分転換を兼ねて、タブレットで動画の配信サイトや共有サイトの気になる映像を見ていますが、今回はソファに座ったり、横になったり、いろいろな姿勢で視聴してみました。

先ほども話しましたが、『ATH-BT08NC』はネックバンドが首のまわりにフィットしているので、カラダを斜めにして座ったり、寝返りのように動いてもずれることがありません。そのおかげでイヤピースが耳から外れることがなく、自由な姿勢でいられるのでとてもリラックスできました。

「SCMS-T」

著作権保護技術のSCMS-Tに対応。YouTubeなどの動画視聴に加えて、ワンセグ放送や著作権が発生している音楽などをスマホやタブレットを介してワイヤレスで聴くことができます。

原稿作成、BGMを聴きながら自分の仕事に集中。作業効率を高める

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編集部では、イヤホンやヘッドホンをつけて音楽を聴きながら作業することがよくあります。開發もこれまで有線のイヤホンを耳にしていましたが、今回初めてワイヤレスタイプを利用してみて、何か違いがあったでしょうか。

開發:『ATH-BT08NC』のノイズキャンセリングをオン/オフにしてデスクワークをしていました。まず、オフにした場合ですが、ボリュームをそれほど上げていなかったので周囲の音も聞こえ、集中しながらもまわりに気を配れたので助かりました。音質に関しては、あまり知識もなくこだわっていませんでしたが、これまでとは段違いによく、聴き入ってしまうときもありました。

ノイズキャンセリングをオンにしたときは、あえて音楽を流さずに無音のまま耳栓代わりに使っていました。『ATH-BT08NC』はBluetoothでスマホとペアリングしていなくてもノイズキャンセリングが有効なので、周囲の音が遮られ、近くで呼ばれれば気づくというほどよさがあり、仕事が捗った気がします。

また、仕事の途中に外線電話を取り、担当者の在籍を確認して電話をまわすことも仕事のひとつなので、席を離れて歩くことも多いのですが、『ATH-BT08NC』はワイヤレスなので動きやすかったです。

「aptX/AACコーデック」

圧縮ロスの少ない高音質aptXや音質劣化を抑制するAAC。Bluetoothの最新のコーデックに対応しているので、スマホなどさまざまな機器とペアリングして引き締まった低域サウンドが楽しめます。

仕事終わり、軽い運動をしながら心のスイッチを切り替える

150616_audio-technica_05.jpg▲『ATH-BT08NC』は、防水・防滴仕様ではありません。汗や濡れた手で機器にふれると故障の原因となる場合があるのでご注意ください。ハードな運動をする際は、防水仕様の『ATH-SPORT4』がおすすめです

開發は以前から週に数回、仕事が早く終わった後にジムに通っています。有酸素マシンで軽い運動をしているそうですが、『ATH-BT08NC』の使い心地はどうだったのでしょうか。

開發:これまでのイヤホンは操作ボタンがなかったので、コードをつないだスマホで選曲や再生の操作をしていました。『ATH-BT08NC』は、首にかけた左側に操作ボタンが集約されていて、ウォーキングをしながらでも迷わずに操作ができました。

好きなアメリカのラップグループの曲を聴きながらウォーキングをしているとテンションが上がり、仕事を忘れて自分の時間を楽しめました。

「簡単な操作性」

電源や操作ボタンがあるBluetooth送受信部は、内側に音量ボタンと音の再生や通話着信時などに利用するコントロールボタン、外側にノイズキャンセリングのオン/オフスイッチがあります。音量を上げるボタンは「+」マークがあり、指でさわるだけで判別できるなど、使いやすいレイアウトになっています。

帰宅途中、電車内学習を試してみると、すんなり耳と頭に入ってきました

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ライフハッカーでは何度となく「隙間時間を有効に活用する方法」を紹介してきましたが、帰宅途中の電車内で『ATH-BT08NC』を使った英語のヒアリング学習を試してみました。

開發:ノイズキャンセリングをオンにしてネイティブの音声を聴いてみましたが、騒々しい夜の電車内でも、微妙な発音もきちんとわかりました。外国語学習の基本は、より多くの音声や会話を耳にすることだと言われているので、『ATH-BT08NC』は学習効果を高めるよいツールになると思いました。

「ロングバッテリー」

『ATH-BT08NC』は、Bluetooth接続の連続通信が音楽再生時で最大約13時間、ノイズキャンセリング使用時は最大約8時間。有線接続時では、ノイズキャンセリング使用時で最大約24時間の使用が可能。出勤から帰宅するまでの1日を充電することなく利用できます。また、iPhoneとペアリングした場合は、バッテリー残量をiPhoneの画面で確認することができます。

さらに、LCC搭乗時に活用できる便利な付属品が標準でついている

150616_audio-technica_07.jpg▲写真左上:1.2mの接続用コード、写真左下:航空機用変換アダプター

『ATH-BT08NC』には、航空機内やBluetooth非対応機器に接続できる専用の変換アダプターと接続用コードが付属。コードを機器に接続すればノイズキャンセリングに対応するだけでなく、バッテリーが切れた場合でも音楽を聴くことができます。ほかにも、充電用のUSBケーブルや4サイズのイヤピース、専用ポーチも付属しています。

利用者が急増している格安航空会社では、搭乗時の多くのサービスが有料ですが、『ATH-BT08NC』をスマホやタブレットと一緒に機内に持ち込めば、音楽や動画などエンターテインメントを機内で快適に楽しむことができます。この夏の旅行に『ATH-BT08NC』を利用してはいかがでしょうか。

最後に、『ATH-BT08NC』を10日間使ってみた感想を聞いてみました。

開發:初めてワイヤレスタイプの多機能なイヤホンを使ってみましたが、途中から『ATH-BT08NC』をつけている感覚がなくなり、ノイズキャンセリングのオン/オフを目的別に使い分けている自分がいました。正直に言うと、使う前はイヤホンにこだわりがなく、ワイヤレスタイプは選択肢にありませんでしたが、仕事やプライベートを充実させてくれるツールとして、いろいろな活用方法があることが実感できました。

携帯性に優れ、つけていることを忘れてしまうほどのフィット感で、音楽や会話、リスニングなど1日を快適にしてくれる『ATH-BT08NC』。あなたのライフスタイルに合わせてぜひ試してください。

オーディオテクニカ(Bluetooth製品ページ)

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協力:(C)Niantic Labs@Google、ゴールドジム原宿東京、横浜市交通局

(ライフハッカー[日本版]編集部、写真/木原基行)