「The best way to predict the future is to create it.」(未来を予言する一番良い方法は、自分の手で創り出すことである)by Peter Ferdinand Drucker
目の前の問題解決も新たな価値を生み出す機会発見もあった。そんなおうちIoTの切り込み役となりそうなソニーのMESHを使った「ハッ家ソン」の裏側で、実はもう1つのイベントが進行していました。
誰が名付けたか(ギズです)「MESHおうち改革サミット」。人の気持ちとモノをつなげるMESHのようなスマートなデバイスが一般のものとなる近い将来、住環境はどのような変化を見せるのでしょうか。5人のキーパーソンに思うことのありったけを喋ってもらいました。
まずは選手入場です
――編集部の尾田と申します。1年前から、ギズモードの編集長に就任しまして、iPhoneを中心としたテクノロジー、それに伴うビジネスやライフスタイルの変化を追いかけてきました。その間、IoT(Internet of Things)の概念がいろいろな分野に普及してきて、あらゆるものがネットにつながり、スマートデバイスでコントロールできるようになってきました。そして今後はいよいよ本格的に家の中が変わっていくのではないかと感じているんですね。
そんな中で催されたこのハッ家ソンはメーカー、不動産、メディアと様々な立場の方が一同に会する貴重な機会でもありますし、いろいろお話を聞けたらなと思っています。
また私は新規事業推進室も兼務していて、新しい事業や商売を見つけていくときに、多角的に色々見ていくことが今後のニフティに大事なんじゃないかということで、今はハッカソンやアイディアソンに参加したり、サンフランシスコに常駐している人間から情報をキャッチアップしたりと、新しいイノベーションに積極的に関わっていくようにしています。
――ハッカソンのアドバイザーみたいな役割をしているのですか?
瀬津:会社として積極的に応援するというスタンスですね。なので今回の「ハッ家ソン」の事務局も新規事業推進室の部署のメンバーがやっています。――林さんはハッカソンという言葉が出る前からハッカソンをやっていた存在ですよね。
林:そう言われればそうですよね。12年くらい、毎日3本やらなきゃいけなくて(笑)。どちらかというとデイリーポータルZは工作寄り。プログラムやコードはたまに書くくらいですけど、できあいの機械を組み合わせてなんかやるっていうのは好きですね。さっき思い出したんですが、スウェーデン製のウェアラブルカメラ「Narrative Clip」と心拍計を1日中つけてみて、1日で一番ドキドキした瞬間に何を見ているか、っていうのを1週間くらいかけて撮ったんです。ぜんぶ階段でしたけど(笑)。
――それはいつぐらいですか?
林:去年かな。本当は打ち合わせとか、仕事とか、きれいな人に会った時とかが写ってるといいなと思ったんですけど、結局、階段で息が上がっているところでした。三井不動産レジデンシャルとMESH、その出会いの物語
――そもそもこの三井不動産レジデンシャルとMESHという組み合わせは、どういう接点から生まれたんですか?
町田:2014年の夏に「2020 ふつうの家展」という、未来の住宅を作るという展示会をやりました。そこにいらしていただいた京都大学総合博物館の塩瀬(隆之)さんという方に、近い考え方をしている人を紹介するよと言われて、ご紹介いただいたのがMESHでした。――近いというのはどういうところでしょう?
町田:IoTの基本的な考え方だとは思うんですが、家というものは今後インターネットにつながっていくはずです。でも、うちの業界内でIoTのことを言っても、みんな知らないんです、「何? IoTって?」って話になってしまう。じゃあIoTの要素を少しだけ入れて住んでいるひとがすごい楽しくなる、ワクワクする、クリエイティブになれるとか、そういうことにIoTを使えないかなと思っていたんですね。そのクリエイティビティとか、ワクワクするというところをMESHにも感じまして。
――「2020 ふつうの家展」では、うちに帰るとおすすめの料理のレシピを自動的に教えてくれたりとか、ドアを開けると音がしたりとか、そうした家の中のIoT的なインタラクションがけっこう盛り込まれていましたよね。
町田:同じマンションでみんなに推薦されているメニューのレシピが、キッチンの天板上に表示されるシステムでした。次の工程はなんですよ、とか、カレーにしてもAさんのおうちはヨーグルトを入れているんですよとか。また扉をガラガラっと開けると、家族ごとに設定した音が鳴る。飲んで帰ってきたお父さんには「ゴロゴロガッシャーン」みたいな音が鳴る(笑)。子どもがコンクールの後に帰ってくるとハッピーな音がするとか。IoTはそういうコミュニケーションツールとして使えますよね。
――MESHでどの程度、住環境のイノベーションができると考えていましたか?
萩原:もともと家のなかでいろんなことをしたい、という思いがあったんです。例えば私自身の例だと寝起きがすごく悪くて、目覚まし時計が枕元に置いてあると、すぐに止めて二度寝してしまう。そこでストップボタンだけでも洗面所においてそこに行かないと止められないようにできたらいいのにと思ったんです。ただ、それがなかなか難しい。シンプルなことなんだけど、そういった日常の課題を解決できないかなというのがありました。ゆえにMESHではそのためのツールを簡単に使えるようにして、だれでも日常をハックできるようになったらいいなということで開発を進めました。
――日常の小さな「こういうのがあったらいいのにな」を解決する方法としてアウトプットされたのがMESHであると。
萩原:ちょっとしたことを解決するための完成品を作ろうとすると難しいところがあるんですよね。すごくニッチなニーズがあることもわかってはいるのですが、メーカーが完成品を作って応えようとすると、どうしても多くの方のニーズに応えるかたちに落とし込まなければいけない。だからこそMESHは、本当に個人個人の重要な課題を解決できたらいいという思いで作っています。
新しいテクノロジーのムダな使い方
――林さんはどうですか? 日常がこうだったらいいなというのを毎日考えていると思うのですが。
林:ネタ帳に、般若の顔を買ってそれをカメラにしたいというのが書いてあって。カメラのかたちが怖いときっと撮れる写真も変わるだろうと考えているのですが、般若の目に入るカメラがあまりないんですよね。でもMESHだったらできそうだから貸してもらえないかなと(笑)萩原:じゃあぜひ(笑)瀬津:新しいテクノロジーのムダな使い方。弊社はそれをずっと追いかけてきました(笑)。うちのコーポレートメッセージは「ニフティとなら、きっとかなう。With Us,You Can.」なのですが、それはインターネットを使った世界、ITがある世界はきっとみんなを幸せにするだろうという意識があるんです。社長が変わっても、その意識は変わらないんです。儲かる儲からないではなく、世の中にあった方がいいというものを積極的に応援するというスタンスを30年近くやっています。デイリーポータルZもそのうちの1つだと思うんですが(笑)。
ここ1年くらいはIoTやハッカソンという新しい文化はあった方がいいだろうと思うので気長に応援したい、と感じるようになって、いろいろな企業さんといろいろなことをさせていただいています。そういうときに林のような人材がいると、だいたいどことでもうまくやれるという(笑)。
――実際には目に見えないニーズをどうやって汲み取るかのひとつの手法でしかないと思うんですが、町田さんはどう思いますか?
町田:私たちが扱っている商品も分譲マンションなので、より多くの方に受け入れられるものしか供給できていないんです。今回ハッ家ソンのアイディアを見ていると、ものすごく個人的な(笑)ものが多くて刺激を受けますね。すごくニッチだけど自分が困っていること、そんな個人単位の悩みや願いでみんなが熱くなって開発している。それがかたちになっていく。そこには興味があるものを自分で作れるという価値観自体が広がっていくという可能性があると思うんです。
私たちのような住宅デベロッパーは、これまでは住宅設備のメーカーさんとの新商品開発がほとんどでした。しかし今回の体験で、少し先に行ける気がする。参加者の皆さんから本当にたくさんいいアイディアをいただけて、ラッキーと思っています(笑)
――昔は住宅デベロッパーというと、ガワだけ提供するということで、あとは言い方悪いですけど勝手にやってくださいという感じだったと思うんです。でも、僕はよく武蔵小杉に行くのですが、街全体がすごくデザインされているんですよね。あれはガワだけの問題じゃないな、多くの人々の協力で成り立っているなと強く感じていまして。
町田:IoTの概念が普及していくなかで、いろんな物事が垣根なくつながり始めているというお話を聞きました。だからMESHと出会ったのも、業界の垣根なんて関係ないということだと思っていまして。そうなってくると私たちが提供していくものも、場のデザインだけでなくて、居住者さんへのソフトサービスもやったりとか、今までの業界の常識という枠から外れてきているんです。
ニフティさんでも「未来の家」を考えるイベントをされていまして。あのイベントにはけっこう業界違いの方も集まってきている気がしました。
瀬津:社内と社外の人間がオープンに議論する「『家の未来』〜あなたは、家をどうしたいんだ?〜」という3回のセッション(#1、#2、#3)で、ひとつのストーリーというかシナリオを出していくフューチャーセッションというのをやりました。テーマは住宅の話なんだけど単にかたちのある「家」っていうことではない、派生した「家」の概念みたいなものがたくさんでてきてとてもおもしろかった。便利じゃないものって、いい
――ハッ家ソンの雰囲気や参加している皆さんの様子を見てどう感じましたか?
萩原:非常に盛り上がっているなと。実は社外で長時間のハッカソンをやるのははじめてなんです。アイディアもおもしろいものがたくさん出てきて、しっかりとした成果が出そうで楽しみです。そこはすごくよかったです。――見ていてアドバイスとかはしたんですか?
萩原:アドバイスは必要ないくらいで(笑)。――ハッカソンって、そういうところありますよね。できるのかなと思ってやってみると、みんなでやっているうちにどんどんハイレベルな領域に行き着いてしまうという。
町田:モデルルームでやる意義ってそういうことだと思うんですけど、最初は紙一枚のアイディアだったのが、今日見てみたら実際にこの会場を改造してくれているんです。嬉しいです。日本人って分譲マンションを新築で買ったら、壁とか釘打たないですよね。壁紙も変えないし。自分の家をいじくりまわして、自分色に染めていくということを、家具だけでなくてもっとこういうかたちでやったほうがもっと暮らしはおもしろくなると思うんです。途中経過を見る限り、方向性としてはすごく満足しています。「家」でここまで熱く、楽しめるんだということに、感動しました。
萩原:今回、モデルルームをどこまで改造していいのかってところがすごく不安で、両面テープとかを用意していいのかすごく悩んだんです(笑)。貼っていいのかなって。町田:朝のブリーフィングのときに「それっぽく元に戻れば何でもやっていい」という話はしました(笑)。林:お風呂の湯気でスクリーンを作っているチームがいたんです。ああいう、便利さじゃないものっていいですよね。ああ、彼らはやりたいだけなんだな(笑)っていう。町田:そこに価値がある気がするんですよね。便利なものは世にあふれているけど、すごく熱狂できるような惹かれるものってあんまりない気がしていまして。林:さっき、製品も家もマスに向けて作るから面白くないという話がありましたけど、ニフティが持っている東京カルチャーカルチャーというイベントハウスのキャパシティは120人なんです。120人で満員だから、120人が集まるイベントでいい。テーマは城じゃなくて石垣だけとか。そういうほうが熱狂的な人が集まるんですよね。カルチャーの世界の中には濃いカルチャーというのがあって、それがMESHみたいなツールがあると、ニッチな世界の人の手足となってようやくリアルな世界にも波及してくる。ネットで石垣を見せるページは10年前からあったけど、それがいよいよ社会に出てきたというか、現実に出てきたというか。ほんと、MESHがあると世の中が変わる感じがする。僕らの時代ですね(笑)。
瀬津:家のカスタマイズやDIYの話は、ニフティの「未来の家」でのセッションでも未来シナリオのひとつでした。その中で人気があったというか、賛同者が多かったアイディアに、壁全体に対して全方向から投射するとレシピみたいに家のインテリアや見てくれが変わるというのがあったんですよ。林:それいいですね。最近タイアップの提案で4畳半をプロジェクションマッピングで6畳にしますというのを、できるかどうかわからないけど出したんです。通らなかったんでよかったですけど。通ったらどうしようかなと。瀬津:まさにそういう感じです。普段は鏡なんだけど遠くにいる家族の姿を見ることができる「どこでもミラー」とか。家の中にあるいろんなものを自分のライフスタイルに合わせてカスタマイズしていくことが、もっと自由になるんじゃないかという発想はたくさん出ましたね。なにかやりたいというときに対応できる間口の広さがMESHにある
町田:1年前になるのですが、ソニーさんのテレビ会議システムとプロジェクターを使って、マンションのエントランスホールの壁一面にまったく別の場所と等身大でつなぐという子ども向けのワークショップをやったんです。もう子どもたち大喜びでした。――セブ島の子どもたちとゲームをやったりしていましたね。
町田:箸で豆をリレーしたりとかしました(笑)。林:ディスプレイがつながっているような感じで見えるんですか? それはすごくいいですね。町田:建築家と一緒にやって、空間としてつながっているように見せています。――不思議なことに、モニター越しでやっているのとは体験としてまったく違う。あれは印象的でした。
町田:人間がどう感じるかという空間の設計なんですよね。空間をちょっと変えるだけで技術が同じでも違って見えるし、用途も広がる。インドに住んでいるおばあちゃんを祝うという設定で、向こう側で息を吹きかけると低音を感知して、こちら側のファンから風が出てケーキのろうそくの火が消える。子どもだましですけど、同じ空間にいるって錯覚していく。――子どもだましというのが重要なんだと思います。つるしだとニーズが拾えないところがありますが、オーダーメイドは大変です。でもMESHがそれらをすべて解決してしまうと考えるとすごいことだなと。
町田:MESHと今の話が共通しているのは、何ができるってわけじゃないんだけど、なにかやりたいというときに対応できる間口の広さなんですよね。すごく大きな受け皿になる感じ。萩原:夏に親子向けのワークショップをやりました。子どもがどんどんアイディアを出して実際にMESHを使っていくんですが、面白かったのが歯磨きのタイマーを作るのに自分で「上の歯を何回磨きましょう、下の歯を何回磨きましょう」と声を録音していた子がいたんですよ。もしかしたら、自分の家でもいつもそう言われているのかもしれませんね。コミュニケーションの例でいうと、自分で作ったメッセージを吹き込んで遠く離れたおばあちゃんに届けるという、テレビとかで連携するのではなく自分で作ったものを経由してコミュニケーションするようなアイディアとかもけっこうあって。
作られた空間をシェアするだけでなくて、手作り感のある、飾り付けしたフォトフレームみたいな感じまでできると、コミュニケーションにあたたかみが生まれてくるんじゃないかと思っています。
MESHを使えば、無駄なことを簡単にできます
――そろそろまとめに入りたいと思います。IoTがテーマとして上がっていたんですが、「未来の家」像がどうなっていったらいいかをひとことずついただけると。
萩原:Internet of ThingsのThingsは「モノ」だけじゃなくて「コト」という意味もあるので、やりたいことがどんどんつながっていくというような意味でInternet of Thingsが進んでいくといいなと思っています。だから未来の家は、そこに住む人が住みやすいようにしていけるといいなと。例えば部屋の飾りつけや、部屋の間取りやレイアウトって住む人が自分たちでやると思うんですけど、そのなかにデジタルなもの、インターネットにつながるものも、同じように住む人によってカスタマイズできるようになるといいな、そういう世界が来ると思って、それに向けて必要なツールを出していきたいなと思っています。
――よくよく考えると「コト」なんですよね。それも、必ずしも便利さを追求する必要はないという。
萩原:はい、コミュニケーションにあたたかさを与えたり、住む人の感情がちゃんといきたりするといいなと。町田:私なりの解釈になっちゃうんですが、IoTというのは、言い替えると自分で実現できることの範囲が広がるということかなと。自分でできることが広がると、おばあちゃんへの手作りのプレゼントとか、自分の家をカスタマイズするとかも可能になる。それってつまり「作る」という行為そのものですよね。そういうことができて、家族間のコミュニケーションの量が増えるとか、自分の趣味をとおしてワクワクできる時間が増えるとか。そういうワクワクとか家族愛とかって人間の根源的なプラスの感情だと思うんです。
IoTによって、エモーショナルというか、人間の感情がふくらんでいくようなものが暮らしに入ってくると、すごく幸せな家になるんじゃないかと。そういうことができる家やツールを用意することは、住宅デベロッパーとしては使命なんじゃないかと思っています。
――町田さんはすごく大きなプロジェクトをやっているんだけど、ちいさなニーズにコミットしていく存在で、そこが貴重だなと思いまして。
町田:たぶんいろいろ失敗しているからだと思います(笑)。大きな話でやると買ってくれたり住んでくれたりしている人に伝わらないんですよね。大きな風呂敷をひろげてもそんな風呂敷に誰も興味はない。自分ごとにできるサイズまで噛み砕いたところを目標にしていかないと。本当に細かく細かくやっていかないといけない。ハッカソンのアイディアは自分ごとから始まっているから、ユーザー視点になっている。当然ですよね、ユーザー自身が作っているんですから。ごくごく当然のことなんですけど、ずっと企業で働いていると忘れがちなところなので、すごく勉強になった気がします。林:IoTでなにかを解決するんじゃなくて、1日の中の笑う時間が少し増えるといいなと(笑)。1日のうち、今までより5分間笑っている時間が長くなる、結果的にそんなふうになるといいなと。風呂にバーチャルアイドルを投影したりとか、掃除機かけるとテレビゲームの音楽が流れたりとか、問題をあんまり解決していない(笑)。むしろ新しいエンターテインメントというか、新しい面白さを作り出している。
便利になっていなくても、別の余計な不便が生まれていたりしてもいいので、余計なことをしてでも笑う時間が増えるような未来になるといいですね。「あー、面白かった」という時間が増えるといいですよね。
――林さんの世界観の対極は、一歩も動かなくてもすべて解決されるっていうカタチなのかもしれませんが、そういう「家」像ってワクワクしないですよね。
林:不便があってそれを埋めるんではなくて、見たことのないおかしさを見たい。想像もしなかったような。町田:普通にIoTを使っていく時代になると、超合理化社会の幕開けとなるじゃないですか。それの真逆をいくということですよね。瀬津:すごく意味がありますよね。というか面白みがある。林:無駄が嫌だというなら、じゃあお前は一生旅行するなと言いたい(笑)瀬津:そのとおり! 社内の議論で、ニフティはThings側(ハード)は作れない・作りづらいのだけど、IoTに対してどうしようというとき、林が言ったみたいな、一見無駄なんだけど生活を豊かにするとか、すごくうれしいとか、そういうひとりひとりの感情を大切にしていくべきだねという話がよく出るんです。もうひとつ、インターネット側もよく考えなきゃいけなくて、インターネットにあるいろんな情報をフィードバックして家とつながる世界を想像しないと、ただ便利というか「あったらいいよね」くらいの感じになっちゃう。単に部屋のリモコンをインターネットを使って延長したようなものでは、みんなの共感を得られないんじゃないかなと思っているんです。
インターネット側で何ができるのか、うちの場合はクラウドを持っていたりとか、ISPなので住宅にインターネット回線をご提供したりしています。そういう特徴をふまえたうえで、“無駄”や、“こうあるべきだ”とわれわれが思うような発想を加えて発信していきたいし、いろんな会社さんと協業したい。そうすれば「ニフティってまだまだ存在する価値あるじゃないか」とみなさんに感じていただけると思うので、そういう取り組み方をしていきたいなと思っています。
――ありがとうございます。なんかすごくまとまりましたね。ぜひみなさんが、これからも無駄なIoTをロビイストとして広げていっていただければ、きっと豊かな未来の家が作られていくんじゃないかなと思います。
source: 三井不動産レジデンシャル , MESHプロジェクト , デイリーポータルZ , ニフティ
参考リンク: IoTの架け橋“MESH”で未来の家を創造する「ハッ家ソン」
(武者良太)