実は実は、WWDC 2014のリアルタイム更新の裏で、こんな壮大なプロジェクトをギズモードはおこなっていたんです。
それは、日清のカップ麺「どん兵衛」の東西どちらの味が食べたいかを、ギズモードがTwitter上で世に問うてみるというもの。しかも、ただ問うだけではありません。ギズモードならではのテックでギークな仕掛けでその結果を発表してしまおうというのです。
なぜこんなことをするのか。理由は「どん兵衛」が地域別に味を分けた初めてのカップ麺だから。東西の文化や嗜好の違いにまでこだわり抜いた日清さんに敬意を表するなら、ここまでやってもやりすぎではありません。
ちなみに、東西の味の違いを外観から見分けるのは至難の業。フタやカップ側面に東であれば(E)、西であれば(W)と小さな印があるのを見つける必要があります。これ、知ってるとちょっと自慢できる情報ですよ。
話を戻しましょう。
WWDCが刻一刻と近付いていた2014年6月2日(月)お昼過ぎ、ギズモードのTwitterアカウントで3つのツイートをしました。
東西でつゆの味が違う「日清のどん兵衛」、リツイート数でお湯を注ぐ量が変わるポットを作ったのでいざ勝負! ツイートはこのあと東と西で1回ずつするので、どちらかを公式リツイートしてください。締切は6/3(火)14時まで pic.twitter.com/KAkAPTEv9L
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2014, 6月 2
1つ目は企画趣旨を説明したツイート。
【東】「日清のどん兵衛」東の味が好きな人はこのツイートを公式RTしてね。参加者から抽選で3名様に東の「日清のどん兵衛」3種のうち1つを24個(ダンボール2個分)プレゼント!締切は6/3(火)14時まで #dbgizepic.twitter.com/2RbOmvkiEA
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2014, 6月 2
2つ目は東の味が好きな人にリツイートしてもらうためのツイート。
【西】「日清のどん兵衛」西の味が好きな人はこのツイートを公式RTしてね。参加者から抽選で3名様に西の「日清のどん兵衛」3種のうち1つを24個(ダンボール2個分)プレゼント!締切は6/3(火)14時まで #dbgizwpic.twitter.com/10yitfspnC
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2014, 6月 2
そして3つ目は西の味が好きな人にリツイートしてもらうためのツイート。
東と西、いずれのリツイート数が多いのかをリアルタイムでカウントし、それを電気ポットを使って視覚的に表現する。そんな壮大な計画のために協力者を募りました。
まず、社内のテックチームから1名が参加。リツイート数から電気ポットへ指示を出すプログラミングを作成してくれました。
そして、外部からはエレクトロニクスを使ったパフォーマンスやインスタレーション作品を手がけるアーティスト、堀尾寛太さんも、今回のために招聘しました。
堀尾さんには電気ポットを操作する仕組みをArduinoを用いて制作していただきました。
では、そんな多くの力を結集したチャレンジの24時間にも及ぶ集計の様子をタイムラプスでどうぞ。
日が沈み、夜が更け、また日が昇るまで、リツイート数は伸び続け、締め切りの6月3日(火)14時を迎えました。
予想を大きく上回る反響にただただ驚き。そして、参加していただいた皆さんに感謝です。
最終結果は西が2798リツイート、東が911リツイート。思ったよりも大差がつきました。
この結果は、もしかしたらギズモード読者のみなさんが関東に多いことも一因かもしれません。僕も関東出身ですが、普段は食べられない西の味を食べてみたいって思う気持ち、わかりますもん。
そして、結果を電気ポットで表現した一部始終は上の動画でどうぞ。
注いだ杯数は、西が約3.5杯、東が約1.2杯となりました。これは、今回使用した電気ポットが約16秒で1杯分のどん兵衛をつくるお湯の量を排出できることから、1リツイートで給湯ボタンを0.02秒押すように設定した結果。皆さんからのリツイートが積もり積もって、どん兵衛ができあがるって、その場にいてちょっと感動しました。
さらに、声を大にして言いたいのは、これは手動で電気ポットを遠隔操作したものではないということ。あらかじめプログラミングされたものによって動いているんです。また、1杯のどん兵衛を作るお湯の量できちんとストップする機能付き。毎回、解除ボタンを押してから給湯ボタンを押す仕草がとても人間臭くて好きです。
動画の中の声でもありましたが、なんだかコイツが可愛く思えてきました。こうして機械に萌えていくんですね。
もちろん、できあがったどん兵衛たちは美味しくいただきましたよ。
せっかくなので、惜しくも負けてしまった東のどん兵衛を追加投入して、ギズモードの編集部員で食べ比べをしてみました。WWDC明けの疲れたからだにどん兵衛が沁みたなぁ。それぞれの味の感想は以下のとおりです。
・スープの色がぜんぜん違う。びっくりする(鈴木)
・西の方がやっぱり好き(河原田)
・東はかつおの味がすごくする。おあげの味は東の方が甘辛くて好きかも(嘉島)
・食べ慣れているのは西の味(瀧)
かつおの風味が強くつゆの色が濃い東と、昆布の旨みが特長でつゆの色が薄い西。滋賀県出身の河原田さんと鹿児島県は奄美出身の瀧さんは、ともに西の味がしっくり来た模様です。でも、おあげの味は東が好きという意見も。
・きつねうどんより東西の違いを感じない(鴻上)
・西はあんまりそば食べない。年越しそばくらい。これは東の方が好きかな(河原田)
・西の方がまろやかで好き(嘉島)
きつねうどんに比べると、違いはそれほど顕著ではなかったよう。そのせいなのか、東日本出身者が西の味を気に入って、西日本出身者が東の味を気に入るという展開に。
・濃さもとろみも違う。これ、東と西で完全に別物!(鈴木)
・東の方が食べたことのあるカレーうどんの味(鴻上)
・東はあとから辛さが追いかけてくる。西の方が美味しい(河原田)
・西の方がさらっとしている(瀧)
実は名前からして、東は「濃こくカレーうどん」、西は「旨だしカレーうどん」と完全に別物になっていたカレーうどん。東は濃厚なコクを堪能できて、西はだしの利いた旨みを感じられる味になっているようです。
リツイート数では大差がつきましたが、美味しさという点では甲乙つけがたいといったところでしょうか。実は、そんな「日清のどん兵衛」の東西食べ比べをみなさんもできてしまうんです。
現在、全国のスーパーマーケットなどで東西のどん兵衛が販売中。期間限定なのでこの機会を逃しちゃダメですよ。
なお、スペシャルサイトでは東西食べ比べのオンライン投票も可能です。ギズの今回のプロジェクトに参加できなかったという人はこちらに参加しましょう。参加者の中から1,000名にオリジナルクオカード500円分が当たるそうですよ。投票期間は2014年8月9日(土)24:00まで。
あ、そうそう。先日リツイートしてくれた方の中から東西各3名ずつに「日清のどん兵衛」3種のうち1つを24個(ダンボール2個分)プレゼントします。当選された方にはDMをお送りするので、ギズモード・ジャパンのアカウントをフォローしておいてくださいね。
source: 日清のどん兵衛|キャンペーン
(松葉信彦)