教養としてのプログラミング、身につけていますか?

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教養としてのプログラミング、身につけていますか?

新たな時代の到来か!?

ギズ読者のなかにはプログラミングに精通されている方もいらっしゃるかと思いますが、私のように馴染みのない者にとっては「何ソレおいしいの?」状態なんです。でもそんなこと言っていられなくなるかも。というのも、教養としてプログラミングを身に付ける時代が来たからです。

アメリカではオバマ大統領や故スティーヴ・ジョブズがプログラミングを学ぶ必要性を説いていました。こういった声は日本でもあがっていて、株式会社ユビキタスエンターテインメント清水亮社長はプログラミングを「将来欠かすことのできない教養」と表現しています。

なんでプログラミングが教養になるの?

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なぜそんなに重要視されている? そもそもIT畑じゃない人が学ぶことのメリットってあるの? 「教養としてのプログラミング講座」(中公新書ラクレ)のなかで清水さんはプログラミングを学ぶと身に付くものとして、以下の4点を挙げています。

【プログラミングを学ぶと身に付くもの】

○論理的なものごとの考え方

○情報を適切に分類し、活用する方法

○最小の手間で正確な仕事をこなすための思考法

○知らない人と知恵を共有する方法

…なるほど、技術的なことばかりじゃないんですね! まずはそこに驚きましたが、上に挙げられたメリットはどれも日常生活や仕事で活かせそうなものばかり。これからの時代に「欠かすことのできない教養」というのも納得です。

プログラミングを広めるために

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清水さんが率いる株式会社ユビキタスエンターテインメント(以下、UEI)はiPhoneアプリや、最近では手書きタブレット端末「enchantMOON」などで知られている企業です。ではUEIが、将来を担う若い世代がプログラミングに触れられるよう、イベントや講座などを行っていることはご存知でしょうか?

例えば2013年から参加している「次世代ワールドホビーフェア」では、UEIが開発したゲームエンジン 「enchant.js」をベースにコロコロコミック読者向けにアレンジしたビジュアプログラミング言語「コロコロゲーム工作ブロック」を使ったイベントを行いました。さらに学校教育の現場では成蹊大学経済学部で半期にわたって文系の学生向けに授業を行い、初心者がゲームを作れるまでに成長したのです。同社は若い世代がプログラミングを身に着けられるよう多岐にわたって取り組んでいます。

プログラミング=「ゲーム作り」?

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そして先日もUEIは学生を対象にプログラミング講座を行いましたが、会場になったのは品川女子学院。中等部1年生が対象です。生徒さんたちにとって身近な娯楽である「ゲーム作り」を通してプログラミングを学ぼうというわけです。

さて可愛い制服で有名な女子校という印象が強い同校ですが、実は教育方針に特徴のある学校なんです。というのも、28歳という年齢で「一生涯を視野に、しっかりとした足取りで未来に向かう人に育っていてほしい」という観点から28projectという教育方針を掲げているからです。そのため、これまでにも学外の有識者を招いての特別授業や企業とのコラボレーションを行ってきました。特にIT分野では、高等部の生徒がアプリ甲子園のファイナリストに残るなどの結果を出しています。だからこそ、「1時間で学ぶゲームの作り方」の講座を行うのにぴったりだったのかもしれませんね。

この夏休み、中等部1年生のみなさんは班ごとにプログラミングで作品を作り、宿泊行事で発表することになっています。そのためのツールとしてUEI製のタブレット端末「enchantMOON」が配布されました。同機の特徴はUEIが開発したプログラミング言語、MOONBlockを搭載したプログラミングのできる端末であるということ。これを使ってプログラミングを学ぶわけですね、面白そう!

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enchantMOONのUI「No UI」の開発に携わったプランナーの辻秀美さん。ちょうど28歳ごろに開発していたということで、品川女子学院の教育理念28projectと通じるものがあります。

MOONBlockを使って「ゲーム作り」してみよう

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「プログラミング」と言われたとき、どんなものを思い浮かべますか? 黒い画面にひたすら文字の羅列を打ち込んでいく。よくわかんないけど難しそう…。門外漢からすると、そんなイメージだから敬遠していた部分もあると思います。「教養としてのプログラミング講座」によると、そのイメージはテキストベースのプログラミング言語のもので、対するMOONBlockはビジュアルベースのプログラミング言語なんだとか。

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MOONBlockは各種の命令(機能)を表したブロックを組み合わせてプログラミングをしていくので視覚的にわかりやすいのです。だからでしょうか、小難しさを感じさせません。このビジュアル言語を使ってゲーム作りの実演が行われましたが、初めて見たにもかかわらずこんなにも簡単なのかとビックリしてしまいました。「ゲーム作り」を通じてプログラミングを学べたら、難しそうなイメージが払しょくされそうです。

ゲームだけじゃないよ

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では、「enchantMOON」を使ってどんなモノができるのかというと…?

作れるのはなにもゲームだけではありません。同端末で作成したコンテンツを公開したり、共有したりできるWebサービスSkylab β」には、ゲーム以外にもデジタル絵本やグルメマップに日記などの多彩なコンテンツがあります。授業内では「そうだ、トルコ知ろう。」という写真や絵、自分で調べた歴史や感想などがハイパーテキストで連携した旅のしおり的コンテンツが紹介されました。清水さんも言っていましたが、こんなふうに自由研究も作れるので、ゲーム作りにはあんまり興味がない子でも活用できますね。

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これからの時代に欠かせない教養とされるプログラミングをゲーム作りを通して学んでいく。何事も習い始めが肝心と言いますが、楽しみながら学べるって良いですよね。

品川女子学院の生徒さんには9月まで端末が貸し出されるので、夏休みの間じっくりとプログラミングに向き合えるそうです。いやぁ、羨ましい。彼女たちに限らずとも、学生時代のまとまった時間をこういったことに費やせたとしたら見据える未来はどう変わるんだろう。たとえプログラマーにならなかったとしても、その過程でプログラミングという教養を身につけた世代がどう羽ばたくのか楽しみです。

UEIは文系部活のインターハイ的なイベントであるいばらき総文2014~第38回全国高等学校総合文化祭茨城大会のプログラミング部門にも協力しています。同部門は今月29日に上位10組が実施されました。それ以外にもハイパー絵本コンテストも実施中です。腕に覚えがある方は応募してみては?

Source:株式会社ユビキタスエンターテインメントenchantMOONskylab β

(たもり)