それは一通の手紙からはじまった。
7月某日、ギズモード編集部に謎の手紙が寄せられた。
突如飛び込んできた謎の矢文(やぶみ)。そしてそこに記された不可解な文章。意味不明すぎる手紙に編集部一同が混乱に陥った。
「なにこれ? なぞなぞ?」
「サンバってあのブラジルの音楽のことじゃない?」
「でもサンバってそれ以外に何かあるかな?」
「あれじゃない? 京都パープル……」
「それはサンガ!」
そのどれもが仕事に役立つとは思えないサンバばかり。編集部が一丸となってこの難問に取り組んだものの、仕事に役立ちそうな「サンバ」は出てこない。誰もが諦めようとした、ちょうどその時、奥の方からあの男の声が聞こえてきた。
その男とはギズモード・ジャパン副編集長・松葉信彦、通称・マツバン。
もう一度言おう。通称・マツバン。
副編集長マツバン:はい、みんな失格、超失格。
編集部員タキ:え? マツバン、なにやってるんですか?
マツバン:仕事に役立つサンバって、みんな知らないの?
タキ:ブラジルのサンバしか出てこないですけど。
マツバン:仕事に役立つサンバっていったらアレでしょう?
タキ:その矢、まさかあの矢文、マツバンの仕業?
マツバン:もうそれはいいから。サンバはサンバでも、仕事に役立つサンバってさーんば?
タキ:なーんだ? でしょ。
マツバン:なーんだ?
タキ:えーっと、あー、秋の味覚として知られる美味しい魚……。マツバン:そうそう、サンマは目黒のサンマに限るって、おい! サンバだよ、サ・ン・バ。
マツバン:そうね、この時期は日差しが強くってねって、それはサンバイザーだろっ!
マツバン:サムバディトゥナイ!
タキ:ユ、ユージ?
タキ:ノリノリじゃないですか。
マツバン:サンバだよ、サ・ン・バ。正確にはSAMBA。
タキ:あー、Windowsネットワークのサーバに関することですか?
マツバン:惜しい! ニアピン賞あげる。正解はこれだよ、これ。ジャーン。
マツバン:説明しよう。セキュアSAMBAとは、法人向けに特化したクラウドファイルサーヴィスのことである。外付けハードディスクのような感覚で使用することができ、ドラッグ&ドロップや直接編集も可能。つまり、今みなさんがお使いの個人向けクラウドファイルサーヴィスと同じように使えるのが最大の魅力なのだ。
タキ:なるほど、セキュアSAMBA、便利そうですね。でもマツバンが出してくるキャラは微妙に古いのばかりですよね。
マツバン:そんなこと言うとお仕置きだべぇ。
タキ:えっーっと。気を取り直してセキュアSAMBAですね。確かに便利そうですけど、個人向けクラウドサーヴィスと同じように使えるなら、普通にこれまでの個人向けのサーヴィスのままでいいじゃないですか?
マツバン:それはいけない。初歩的なことだよ、ワトソンくん。
タキ:ちょいちょいキャラ変えるのやめてくれません? 何がいけないんですか?
マツバン:セ・キ・ュ・リ・テ・ィ。いくら個人用クラウドファイルサーヴィスが便利だからって、それをビジネス上のクライアントとのやり取りで使用していると信用問題に発展することもあるからね。
タキ:あーなるほど。だからビジネス向けって存在するんですね。
マツバン:このセキュアSAMBAは、セキュリティ面を最大限に考慮したサーヴィスだから、サポートもばっちり。何かトラブルがあっても、開発元のスターティアってところに問い合わせれば、すぐに対応してくれる。だから安心・安全に使うことができるんだ。それに、今現在、官公庁や日本郵便、また多くの企業でも使用されていて、アカウント数にして3万というユーザに利用されている実績もあるんだよ。
タキ:これって、ウェブブラウザとか、スマホとか、マルチデヴァイスでも使用できるんですか?
マツバン:もちろん。それぞれにファイルやフォルダごとにアクセス制限をかけることもできるし、端末ごとに認証設定もかけられる。これも法人向けならではのサーヴィスだね。
タキ:フォルダごとや、端末ごとにもですか。それは確かに管理が徹底してますね。でも、有料の個人向けサーヴィスにもそういうのはありそうですよね。個人向けと法人向けの決定的な違いってどこにあるんですか?
マツバン:ん? えーっとね。ちょっと待ってね。
タキ:あ、ズルした。
マツバン:説明しよう。個人向けサーヴィスとの決定的な違いは、管理者が中心にいて、管理者がすべてコントロールできるということにある。それは使用する側が便利ということだけではなく、対外的にも安心・安全が保証されるのだ。
タキ:へー。そもそもマツバンは何に使うんですか?
マツバン:例えば部署やプロジェクト単位でグループを設定して、ヒミツの任務をやることだってあるだろう?
タキ:ヒミツの任務?
マツバン:忍となって、矢文を制作することとかさ。
タキ:グループでファイルを共有してないし、そもそも手作りじゃないですか。
マツバン:構想はすべてクラウドで行ってたんだよ。レイアウトとかさ。
タキ:そんな使い方、ユーザも開発元のスターティアも望んでませんよ。
マツバン:ましてや俺すらも、だ!
タキ:自分で言っといて……。
マツバン:まぁとにかく、ギズモードを読んでいるユーザには会社でセキュリティ担当もいるだろうし、個人で副業をやる人や、これから起業する人だっていると思うんだ。そんな人に、セキュアSAMBAが仕事に役立つことを思い出してもらいたい。
タキ:正直、セキュアSAMBAなんて、初めて知りましたよ。というか、そもそもなぞなぞにもなってないですし。
マツバン:いやそんなことはわかってるよ。セキュアSAMBAが仕事に役に立つなら、同じサンバ系として、俺も仕事に役に立つサンバになりたいと思ってさ。みんなに少しでもセキュアSAMBAを覚えてもらうように仕込んだだけだよ。
タキ:同じサンバ系?
マツバン:あれ、言わなかったっけ?
タキ:なにを?
マツバン:オレ、松葉でみんなからマツバンって言われてるじゃん?
タキ:ええまぁ……。
マツバン:オレ、マツバン、だからマツバン……?
タキ:たけし軍団の?
マツバン:え?
タキ:クリスマスの明石家サンタによく出てる。
マツバン:あー松尾伴内のことね。いや、松尾伴内をマツバンって略さないだろ。
タキ:よくわかりましたね。
マツバン:てか、まだボケを続ける気?
タキ:もうセキュアSAMBAって覚えたのでいいじゃないですか。
マツバン:1回ぐらいアレをリズミカルに言いたいんだよ。あのダンス踊りたいし。
タキ:もう、うすうす気づいてましたから。
マツバン:じゃぁいいじゃん。1回ぐらい。最後に決めポーズとるからさ。ねっ、お願い!
タキ:わかりましたよ。じゃぁいきますよ。
マツバン:よし、頼む。
タキ:お嫁? お嫁?
マツバン:オ・ヨ・メ、サンバー!ってそっちじゃない!
おしまい。
image by shutterstock
source: セキュアSAMBA
(瀧佐喜登)