ヘキサァ……クロマ……ドライブッッッ!!!
なんか必殺技みたいな名前の革新的な映像技術を引っさげた「4K VIERA」が今日発表になりました。しかも、デザインは2種類から選べるようになり、音声検索をはじめとする使い勝手の部分においても、前モデルとは一線を画すような進化を遂げています。
今まで以上の広い色域を、より忠実な色で表現
ヘキサクロマドライブとは、入力された映像信号を液晶テレビに適した出力信号に変換する際に、通常は3原色(RGB)の座標軸で処理を行なうものを、補色となるCMY(シアン・マゼンタ・イエロー)を加えた6つの座標軸で補正するテクノロジー。これによって、広色域パネルのちからを最大限に活かしつつ、中間色に関してもなめらかな色の再現性を実現しているとのこと。
また、圧縮された色信号を逆のプロセスで高精度に復元する「カラーリマスター」も組み合わせることで、デジタルハイビジョン放送映像の色域から、ほぼデジタルシネマ同等の広い色域の色表現が可能に。
それに忘れてはいけないのは、パナソニックがプラズマテレビの雄だったということ。プラズマディスプレイパネルの液晶パネルに対する優位性といえば黒の表現。パナソニックは液晶の4K VIERAであっても、プラズマと変わらぬ黒へのこだわりを持っているよう。
画像の暗い部分と明るい部分を分析して輝度を制御し、立体感のある映像で豊かな階調を実現した「エリアガンマ制御」と、LEDバックライトの明るさをエリアごとに緻密に調整する「ローカルディミング」を搭載。これにより高コントラストで色鮮やかな映像を実現しているとのこと。
もちろん、以前の記事でも伝えた、さまざまな映像ソースを4Kにアップコンバートできる「4Kファインリマスターエンジン」、60pの入力対応、HDMI 2.0規格準拠とDisplayPort™1.2a対応への対応などは変わらず。「今買っても問題ない」機能が、よりパワーアップしています。
ライフスタイルで選べる2つのデザイン
ちなみに、前モデルの4K VIERAが惜しむらくは65v型1機種しかなかったため、なかなか手を出せなかったという人もいるかもしれません。ところが! 今回の4K VIERAはなんと5モデル。しかも、スラントデザインとペデスタルデザインという2つのデザインから選べます。
まずは初お目見えのスラントデザインを採用した「AX800シリーズ」。65v・58v・50vの3モデルをラインナップしています。
スラントデザインは、従来の薄型テレビにありがちなスタンドをなくした新機軸のデザイン。実は「3°の傾斜」が設けられていて、VIERAをテレビボードに置いて自分がソファなどに座った際にちょうどいい角度になるようになっています。
最近はテレビボードってインテリアとの調和を意識してか低いものが多いですよね。そういうテレビボードにもぴったりくるデザインというわけ。
もちろん、通常スタイルのペデスタルデザインの「AX800Fシリーズ」も、58v・50vの2つを用意。
使いやすさだってめちゃくちゃ進化!
VIERAのポイントって、画質やデザインだけじゃない。そういえば既存モデルでも音声操作や、自分用にカスタマイズできるホーム画面「マイホーム」には定評がありました。でも、そんな使いやすさだって、一段上に進化しています。
リモコンは通常タイプに加え、タッチパッド付きのタイプも同梱されますが、このリモコンで音声操作も可能。
また、放送中の番組だけでなく、YouTubeの動画や「AX800シリーズ」につないだDIGA「DMR-BXT970/BXT870」の中の録画番組やアクトビラ動画などを横断的に音声で検索できてしまう「マイチャンネル」機能に対応しています。
スタンバイ時に目の前を通ると画面下部に便利な情報が自動で立ち上がる「インフォメーションバー」も搭載。表示される情報は、日時・天気予報に加え、前述の「マイチャンネル」や新着のビデオメッセージなどを教えてくれる「お知らせ」、録画一覧の新着情報といったところです。
さらに、上部から飛び出すカメラで顔認識も可能。視聴履歴などでレコメンドし、その人に合った情報を表示してくれます。
4Kのような大画面のテレビってやっぱりリビングにあるもの。だからこそ、パーソナルな部分を大切にするパナソニックの心意気を感じました。
ちなみに、こうした使い勝手の部分って実際に触ってみないとよくわからないもの。新しい4K VIERA「AX800シリーズ」と「AX800Fシリーズ」の発売は5月の予定なので、ギズ編集部では発売前に実際に触れるチャンスをいただくことにしました。追って記事にする予定ですので、お楽しみにっ。
source: Panasonic
(松葉信彦)