なんだ、これは...。何なんだよ! これは!!
眼前にそびえる「それ」を見たとき、僕の体は、足は震えを抑えられませんでした。寒さからではありません。これはきっと別のもの...。
我々はギズモード編集部に密かに組織された「ギズモード探検隊」。副編集長の松葉(まつばん)を隊長とし、気まぐれで暇なライターが招集され、世界の謎と最新ガジェットを追い求め決死の取材を行なう組織である。
――隊長のまつばんからこの話を聞いた時、思わず頭の上に「?」マークが乱舞しました。『冷凍庫で?』『WEBサイト??』。ごめん、君が何を言っているのかわからない。まず5W1Hをシッカリ話してください......。と、言い返したところ以下のような答えが帰って来ました。
・Who(誰が?)......AGFさんが
・What(何を?)......氷でWEBサイトを
・When(いつ?)......明後日
・Where(どこで?)......冷凍倉庫で
・Why(なぜ?)......さぁ?
一番肝心なWhyが「さぁ?」というのが引っかかりますが、どうやらAGFがスティックタイプのドリンクのプロモーションで、氷の彫刻を行なうという企画は理解できました。しかしほんと、なんで氷でWEBサイトを? っていうかそんなことできるのか? そんな疑問が浮かんでは消えて行きましたが、「世界一クール」という触れ込みが面白そうなので極寒の冷凍倉庫に決死の潜入を試みましたよ。以下より超クールなレポートをどうぞ!
「氷でできたWEBサイト」
6月某日、僕たちは都内某所にある冷凍倉庫へと向かいました。AGFの中の方からの前情報によると、中は凍えるほどの寒さとのことなので、ダウンジャケットとホッカイロを持参しました。
重々しい扉を開け、カメラマンと照明さんに続いて極寒の冷凍倉庫への突入です。初めて訪れる未知なる領域。しかし、我々ギズモード探検隊はひるみません!
......寒っ!呼吸をするたびに肺に冷たい空気が送り込まれ、内部から体を冷やして行きます。本気で寒い! 壁にかかっていた温度計に目を移したところ、バッチリ氷点下。−3度くらいでした。寒いわけだ。そんな極寒の世界。霜で滑る床を慎重に歩を進めていくと、それは現れました。
え? なんでこんな本格的なの? 何やってんのAGFさん......。
あまりの規模に僕たちはしばらく唖然と立ち尽くしたまま動けませんでした。板状の氷に機械でWEBサイトのデザインを彫り込むくらいなんだろうな〜。とか思っていたんですが、まさかこんな巨大なモニュメントがそびえ立っているとは!
身長176cmの僕が背伸びして手を伸ばしてもまだ届かない。巨大な氷の壁。そこに文字や画像が彫り込まれており、まさにWEBサイトが再現されていました。
ブロック状の氷を積み上げ、巨大な1枚氷を作成。その後手彫りでこのWEBサイトと同じデザインを彫り上げたとか。使った氷の総重量、なんと約1.6トン。もし倒れてきたらと思うとゾッとします。
白い文字や画像は一度彫って削れた氷を詰め直し、復氷させることで表現しています。実際に彫り上げた職人さんのお話によると、手彫りの一発勝負! とのこと。職人すげえ。
制作に利用した得物がこちら。これらのノミやドリルやノコギリであんな繊細な彫刻ができるなんて驚きです。こちら、メイキング動画も公開されています。ホントに手彫りなんですね......。
飛び出て設置されているパーツは機械で削り出して、水を付けて接着(復氷)させているとのこと。特に緻密な「Stickドリンクバー」と書かれたパーツは「この規模で図面どおりに氷を掘り出せる機械は日本に1台しかないんですよ!」って職人さんが嬉しそうに話してたのが印象的です。
ボタン類の凹凸は手彫りによる職人の技。サイトの左右のピラミッド状のギザギザも全て手彫りです。よく見るとちょっとずつ形が違っていたり、文字に手書き感があったりと、精巧な中にも手作り感がミックスされているのがステキですね。
中央にはAGFのSTICKシリーズがずらっと氷漬けにされていました。これじゃあ飲めませんね......。
もう一度全体図。氷点下の中、透き通るWEBサイトがそびえ立っているという不思議な状況です。その他細部の様子などは以下ギャラリーでどうぞ。
実際のWEBページにも遊びゴコロが満載!
この氷でできた彫刻。それがそのままWEBサイトになっちゃいました。文字どおり「世界一クールなWEBサイト」の完成です。夏にピッタリの見ているだけで「涼」を感じるWEBサイトになっています。
ここでは、STICKをアイスで飲む方法をはじめ、TwitterのアイコンやFacebookのアイコンを氷漬けにしてしまうユニークな「SNSアイコンメーカー」なんてのもあり、こちらも遊びゴコロが詰まっていますよ。
僕のTwitterアイコンも氷漬けにしてみました。こりゃ冷っこい! また、ジェネレーターではSNSのアイコンだけでなく、手持ちの画像もなんでも氷漬けにできるのがユニーク。
暑苦しい写真もICE化すればスッキリ爽快に? 厳しい暑さが続く日々、お気に入りの写真を凍らせて、「冷やし壁紙」にしてみるのも良いかもしれませんね。
また、冷たくなるとコップの柄の色が変わる「ヒンヤリグラス」のプレゼントキャンペーンも実施中。キンッキンに冷えた一杯楽しむには最高なグラスですよ。
なお、STICKをアイスで楽しむためのレシピは以下のとおり。
STEP1:スティック1本とお湯をいつもの半分入れてかき混ぜる
STEP2:氷を4−6個、お好みの濃さに合わせて入れる
STEP3:冷たくなるまでよくかき混ぜて出来上がり!
この他にもお水で作るレシピもあるので、ぜひ「STICK ICE WORLD」でチェックしてみましょう。
氷でWEBサイトを作った、その驚愕の理由が明らかに!
――取材を終えて、ぶっちゃけた感想を言わせてもらうなら、圧倒的の一言。青く光る氷点下の幻想的な雰囲気、そしてこのスケールの大きさに取材後もしばらくぼーっと眺め続けてしまいました。
また、それと同時に沸き上がってきたのが「何やってんのAGFさん......。」っていうギモン。ちょうど冷凍庫から出てきた時にAGFの中の方とお話する機会を得られたので、どうして氷でWEBサイトを作ろうかと思ったのか? その真意を聞いてみたとろ、意外な言葉が帰ってきました。
「面白いじゃん」あ、うん。そうですね(この会社はフリーダムなんだな......)。
というわけで「世界一クールなWEBサイト」の正体は、遊び心溢れるAGFさんが氷で作り上げた巨大なWEBサイトのモニュメントでした! 今年の夏も暑くなりそうという予報が立てられているので、ぜひみなさんも冷凍庫に。
......は、無理ですよね。なので氷を入れてお手軽に、そしてクールにスッキリ。STICKシリーズ+氷でアイスドリンクを楽しんでみてはいかがでしょうか。
(小)ふぅ、綺麗にまとまったね。でもさぁ、まつばん隊長。(松)はい。何でしょう小暮隊員。
(小)......ぼく、今すごくホットが飲みたい気分。
(松)はい。すごく良くわかります。<<ガクブル>>
(AGFの中の方)えっ......。
(小・松)あっ!
[STICK ICE WORLD:世界初! 氷でできたWEBサイト:AGF スティック]
(小暮ひさのり)