IBMが人間の脳の4.5パーセントをシミュレーション済み、2019年にはすべて完了する勢い

  • author 福田ミホ
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IBMが人間の脳の4.5パーセントをシミュレーション済み、2019年にはすべて完了する勢い

ちなみにネコの脳はもう完了してるそうです...!

昨今、「機械が人間を超えた!」的な事件がときどき起こっています。古くはチェス専用コンピューターのディープ・ブルー対チェス王者ガルリ・カスパロフの対戦もそのひとつでしたし、クイズに答えるコンピューターのワトソン君とクイズ王の対決も然り、最近ではiPhone 4Sの音声アシスタントSiriにも僕らはやられっぱなしです。そしてIBMのスーパーコンピュータープロジェクトBlue Geneでは、人間の脳全部をシミュレーションしてしまおうとしています。しかもその4.5パーセントまでは、すでにできているんだそうです。

Blue Geneは2009年にアメリカ国家技術・イノベーション賞を受賞したのですが、その当時はネコの脳をシミュレートするのに14万7456個のプロセッサを必要としていました。それが今はその6分の1の2万4576個で可能になっています。そして現在、14万7456個でのプロセッサを使うと、人間の脳の4.5パーセントをシミュレートできるんです。このペースで進めば、人間の脳を完全にシミュレートできるようになるのは2019年、そしてその時点で使われるプロセッサの数は約88万個と見積もられています。

つまりあと8年もすると、コンピューターで人間の脳の代替ができちゃうってことでしょうか。ちょっと怖いような、楽しみなような...。

Image by EUSKALANATO

IBM via Scientific American

(miho)