結婚を機に家電をいろいろ買い替えたら、ご飯をおかずにご飯を食べるようになった話

  • author そうこ
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結婚を機に家電をいろいろ買い替えたら、ご飯をおかずにご飯を食べるようになった話

結婚したいんじゃない、大型家電を買い替えたいんだ!

そうそう、私、最近結婚しました。そして、それを機に家電を少し買い替えました。さらに、仲のいい高校の友人も最近結婚しまして、そこも家電をいろいろと買い替えました。そしたらあら不思議、生活が激変ご飯をおかずにご飯を食べるようになり、家がSF世界のようになり、朝早起きするようになり、さらには家電の「か」の字にも興味なかった汐留OLが、わざわざメールで家電の話をふってくるようになったのです。

そう、結婚は人生の墓場でも2人の新たなスタート地点でもなかった。大型家電買い替えの大チャンス、そしてガジェット大好きな世界だったのだ!

結婚と家電買換えの相性の良さとその魅力

■大型家電はなかなか買い替えない

買い替えるタイミングと言えば、壊れた時か引っ越す時。または結婚や出産のように家族が増えた時くらい。学生時代/新社会人時代からずっと同じ物、使えればいいしという人はきっと少なくないはず。気がつけば10年ほど使っています、なんてこともあるでしょう。スマートフォンや小型家電と違い、買い替えが面倒なのです。

わかりやすい例をだと、「同じ値段でもワンピースやコートはすぐ買ってしまうのに、テーブルやソファは気に入ったのが見つかってもなかなか踏ん切りがつかない」というやつです。でかい、だから買換えがとにかく面倒。

だからこそ、引越しを伴う可能性が高く、同居者が確実に増える結婚というタイミングは大型家電買換えと相性がいいのです。

■今までの家電と新家電の技術力、ギャップで大感動

前述したようになかなか買い替えない大型家電なので、新しいのに変えたその瞬間からものすごいギャップを味わうことができます。そもそも、家電のターゲットは、ガジェット好きやら関係なく幅広い層。しかしながら、その幅広い層の多くは新モデルを毎年チェックすることはないでしょう。チェックしなければ知らないことだらけです。さぁ買おうと思った時に、初めてその新機能を目の当たりにして驚くわけです。下手すりゃ10年くらいの技術の進歩を、一気に味わうことになるのです。スマートフォン等のモバイル端末と違い、大型家電は、人様の端末を気軽に触ることができない/目にする機会が少ないというのも新技術にめっちゃくちゃビックリする理由の1つでしょう。

例えば、今では当たり前レベルの「勝手に氷機能」ですらも、小さな冷蔵庫にはついていないことの方が多いでしょう。すると、今までずーっっっっっとちまちまちまっちま作っていた氷が、自動でできているだけで、それは涙が出るほど便利で魔法のように感じるのです。

例えば、洗濯機に洗剤を入れて夜セットすると、洗剤が上手く溶けずに残ってしまい、シミになってしまうこともしばしば。故に、タイマーセット洗濯はあきらめて、洗剤を入れたらすぐに水をいれて1度手でかき混ぜていた…なんて人からしたら、乾燥までしてくれる洗濯機はドラえもんの秘密道具ばりに未来を感じるのです。

結婚家電エピソード(1):炊飯器

まず購入したのはこちら、あちこちで話題になっているパナソニックのWおどり炊きスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-SPX103」パナソニックの「200度スチーム」と三洋の持っていた「おどり炊き」が、ついにやっとこさ一緒になったパナソニック渾身の炊飯器。

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しかし、この炊飯器、パナソニックの最上位機種というだけあって高い。笑っちゃうくらい高い。そもそも好きな食べ物が食パンとゆで玉子(どっちもその辺で売ってる普通のやつで十分大好き)の私にとっては、炊飯器に5万以上だすなんて正気の沙汰ではありません。しかし、ご飯が好きで家電にこだわりたい人には、全くもって守備範囲内のようでなかなかの売れ行きだと言います。ご飯大好き日本人ならでは、日本の家電ならではですよね。

さて、その高額炊飯器…、

「俺、独身時代に友達夫婦の家で食べたおどり炊きのご飯が美味しくて忘れられんっちゃん。あれからずっと、結婚したらおどり炊くのが夢やったっちゃけど。」

「そうこ、〇〇くんの夢、叶えてやっちゃらんね!」

結婚相手のこの一言と、その場にいた友人夫婦のこの一言で購入を決意。色はルージュブラック。今の30代にグッとくる赤と黒、湘北の色だ。

さて、早速お米を炊いてみると…。

「めちゃくちゃ美味しいやんか! 米がたっとうわ! ふっくらしとうわ! かまどで炊いたっちゃないとレベルやわ! さすがWおどり炊きやん! おかわり!」と大満足の相手。

次の日も「晩ご飯、ご飯にしてくれん? ご飯のおかずはご飯ね。玉子だけつけて」というリクエスト。まさか、ご飯でご飯を食べることになるとは思っていませんでした。ご飯をいっぱい食べたいので、おかずでお腹がふくれるのが惜しいらしい。

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このように、ご飯でご飯を食べます。

残念ながら、私は味がそんなにわからない人間のようで「いや、美味しいけど。でもこの値段やし…」というレベル。しかし、そのレベルの人でも確実にわかることが2つあります。1つは、ご飯がずっとほっかほか。お茶碗によそった後も、ゆっくり食べてもずっと最後までほかほか。食べ終わった後の口の中もしばらくはほっかほか。もう1つは、保温後(次の日の朝とか)には素人でもわかる違いがあるということ。

炊飯モードもいろいろあるから、今後しばらくはご飯をおかずにご飯が楽しめそうです。

結婚家電エピソード(2):冷蔵庫

ずっと欲しかった大きめの冷蔵庫。念願の大きめ冷蔵庫。購入したのはこちら、日立のエコにたし算「真空チルドSL」。ちょうど後継機の「真空チルドFS」が発表される直前だったので、お得に購入できました。購入の決めては、別に嵐がCMをしているからではありません。色をクリスタルブラウンにしたのも、ひみつの嵐ちゃんのシェアハウスで嵐が使っていたからでは決してありません。「相葉茶」なんて絶対言いません。

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620Lで端っこにピッタリ収まっているため、全体を写真に撮れないという大容量サイズ!

何が素晴らしいかってね、前述の勝手に氷機能ももちろんながら、とにかくその大きさ。1人暮らしサイズの冷蔵庫と比べて大容量ですから、何でもはいります。容量がでかいと生活にゆとりが生まれます。あと、真空チルドを開ける時の音が、格好良すぎてついつい何度も開けてしまいます。ただの冷蔵庫のくせに、SF世界のような音がします。この音だけでも、この冷蔵庫の魅力は十分と言えるでしょう。

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これが、SF世界の入り口。

大きな冷蔵庫の何よりも素晴らしいことは、家族が増えたことを実感できることだと思います。

結婚家電エピソード(3):汐留OL(洗濯機)

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高校の友人夫婦も、結婚を機に家電を購入。冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、そして洗濯機を新調しました。この高校の友人というのが、いかにもザ・OL、バブル絶頂というタイプ。冬のコートには、上の画像ばりにこれでもかってほどファーがついているタイプ。オシャレなレストランは知っていてもガジェットを嬉々と語るタイプではありません。が、洗濯機を購入したことをきっかけにガジェット/家電に興味を持ったようで、今までだと有り得ない話の振り方をしてくるようになりました。

「日立の冷蔵庫の特徴って、やっぱりサイズと容量が…うんたらかんたら」

「東芝の冷蔵庫の特徴としては、冷凍室の引出しが…かんたらうんたら」

「ドラムとタテ型だと、大きな違いは汚れの…あーだこーだ」

「洗濯機のアイロン風乾燥がすごいから朝の準備が…こーだあーだ。」

「うちの真空チルドの活用法は…なんちゃらかんちゃ。」

人がここまで変わったことにビックリしました。電気製品なんて全然興味も何もなかった人が、あっと言う間に大型家電の魅力に取り憑かれています。まさか、彼女と洗濯機の話で盛り上がることになるなんて思ってもみませんでした。まさか、彼女と電気屋さんで3時間も買い物する日が来るなんて予想外でした。まさか、「ごめん、やっぱりもう1度売り場に戻っていい? どうしても気になる」と彼女が言うなんて。これを機に、もらったまま全く使っていないタブレット端末にももっと興味を示してほしいものです。

そう、大型家電には、スマートフォンやタブレットとはまた違う魅力があります。ガジェットのガの字も知らない人でも通らざるをえない道であり、技術の進歩を自分の生活の中で感じることができるものなのです。そして、自分に家族が増えたことを実感することができるもの…。

もちろん結婚を機にせずとも、大型家電を買換えるということは、少し大人になったような/人生1歩進んだ気がするもの。何よりも、それが大型家電の最大の魅力なのではないでしょうか。

image by:Kuznetsov Dmitriy/shutterstockDuleS/shutterstock

(そうこ)